公式サイト:オリジナルTVアニメ「Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-」公式サイト (diy-anime.com)
【1話感想・評価】 期待度★★☆☆☆
女子高生におっさんの趣味をやらせれば面白い定説に乗っかった作品達、今回はDIYをテーマとしている。どういうきっかけで製作が決まったのか存じ上げないが、米田和弘監督は本作に対して「ゆるーく楽しめる作品にするので期待しないで待っていて欲しい」と述べている。1話を見ると独特の絵柄の良さと、ゆるーくフワッとした作品であることは読み取れた。これが原作コミックのアニメ化なら理解できるのだが、オリジナルアニメという所が不思議な所だ。視聴検討している読者には、いくつかの画像と私に拙いコメントが参考になれば幸いだ。
早速概要から。
主人公はのんびりボケっとした雰囲気の少女で高校に入学するところから始まる。隣の家は近代的でお金持ちであろう市之瀬加那演じるぷりん(あだ名)が住んでいる。幼馴染のようだが、高校では別の高校に通うことになりそうだ。(とはいえ高校も隣)
主人公は通学中に持病の妄想癖が原因で電柱に突っ込み自転車が壊れてしまう。そこを偶然居合せた佐倉綾音演じる部長が直してくれて、お礼も効かないままに立ち去ってしまう不愛想さだ。
主人公はこの部長のいる部室にお礼を言いに行って、後に体験入部扱いされることになるがDIYに初めて触れる。その後部員が5人いないと廃部といういつもの展開で主人公も入部する流れとなる。
主人公は隣に住むぷりんと昔ベンチに座って遊んでいたことを思い出し、ベンチがあればいいんじゃないかと考えているので入部もまんざらでもないようだ。しかしながら、恐らく注意欠陥障害(ADHD)であることから工作や工芸は危ないから禁止とお母さんに言いつけられているようだった。
主人公はフワフワしているが部屋に尋常じゃない数のトロフィーを持っており、何らかの才を秘めていることは確実だ。DIYとどう絡んでくるのだろうか。
肝心の作業描写は工具の表現から作業手順までキレーに描かれており、DIYを趣味とするおっさんにも絶賛してもらえるような仕上がりになっていそうだ。あの工作する時の木の香りが良く、アニメで30分でこれを作ろう!と材料から道具まで紹介されたらやってみたくなりそうだ。問題は自分が作った成果物が要らない事。物増えるの嫌いなんで。
ちょっとアニメから脱線してDIYと言う分野だが、ゆるキャン△のキャンプやスローループの釣り、ヤマノススメの登山に比べると、どうしてもオタク向きしていない気がする。個人での体験がメインの趣味に比べて、DIYは機能美やデザイン性といったセンスが形に残ってしまうため、美的センス狂いマンであるオタクとの親和性は低いように思う。ここからも完全に偏見だが、オタクって情報収集の段階は綿密で、実際アクションに落とし込むフェーズでは雑なイメージがあるのだが私だけだろうか。
だがしかし、実際に自分がやらなくても人がDIYしている動画を見るのが楽しかったりするので、アニメでも同じ感覚で見る人が結構いるのかもしれない。「俺と同じUBERMANN(ウーバマン)18V充電式インパクトドライバー使っててワロタ」とはならないものの、雰囲気だけ楽しめるまさに雰囲気アニメだ。
私の経験上こういうアニメは一部エリアで結構高い評価がされる。「どぅー・いっと・ゆあせるふってアニメめっちゃ面白いよ!」って言う人が現れても不思議ではない。これに対する私の返答は「面白いけど”めっちゃ”では無いだろ」とマジレスすることになりそうだ。
絵柄はサボっているわけではなく、作業シーンはガチっているのでクォリティはむしろ高い。美少女アニメ感全開になっていないのはわざとだろうが、これが表と出るか裏と出るかは誰にもわからない。ゴリゴリのきらら作品でやってくれても良かったかなーと思いつつも、嫌いになる要素は一つもないので淡々と視聴を続ける予定だ。アマプラにあるので興味があれば、1話だけでも覗いて見て欲しい。
最終話感想はこちら: