公式サイト:TVアニメ「虫かぶり姫」公式サイト (mushikaburihime.com)
【最終話感想・評価】点数:62
はじめに
少女漫画のような内容だった本作「虫かぶり姫」。本の虫という意味なので昆虫は一切出てこない。小説家になろう出身のライトノベルだったようだが、転生の設定やメタっぽい発言も無くかなり普通の少女漫画のような内容だった。
内容の話をすると完璧な皇子様と健気なお姫様のラブロマンスやイチャイチャを見るような作品だ。それなりにお邪魔キャラは登場するがそこまで視聴者をイラつかせる内容は無かった。男の人が見る作品では無いのは重々も承知だが、毒にも薬にもならない作品だった。
文句も無いけど好きな所も無いので今季の感想の中では最小文字数の省エネ記事になる予感だ。
1話感想はこちら:
最終話概要
最終話周辺の話を見ていこう
来賓のシャロン嬢が聖夜の祝宴でのパートナーを変わってほしいと言い出す。タダでは無く、超レアな船長の日誌を読ませてくれるらしい。心揺らいでいる虫かぶり姫。
シャロン嬢は皇子のとなりはもともとミレーユの居場所だったと主張し、本でも読んでいろと泣きながら言いつける。エリアーナは自分の皇子への愛は本物だと主張し、泣き出すシャロン嬢。とどめにミレーユから手出し無用と手紙が来ていた。シャロン嬢踏んだり蹴ったりだが少女だから仕方ないね。
突如「子豚のえくぼ」という小話を放り込んでくる。テンポ悪いし大人数の前で童話を話始めるってすげえメンタルしてるな。大人数で話している中で童話1セット話きるのクソ難しい説を水ダウで検証して欲しい。
その後、エリアーナは皇子の両親とも良好なやり取りが行われる。この嫁姑のやりとりは本作でも結構取り扱われるが、作中では微笑ましい関係だ。ここの関係が良好であることは女性の理想(の妄想)という事なのだろうか。こういう女性的な感覚が男には汲み取れない。
祝宴後には本を読むために休暇が欲しいという虫かぶり姫。マイペースな主人公だ。
祝宴のシーンはほどほどに夜の人気のない所で話すエリアーナと皇子。そこに祝宴に出ていた面々が揃ってきて電飾された木々が綺麗に並んでいた。そして二人は幸せなキスをして終了。
ラストシーンでは二人が楽しく休暇を過ごす姿がちらっと描かれる。納税している庶民が見たら卒倒しそうだな!
HighLight
エリアーナがみるみる成長していく姿が綺麗に描かれている。最初、エリアーナはもともと王室の図書を自由に読むために皇子クリストファーの仮の婚約者を演じていた。しかし皇子クリストファーから仮の婚約では無く、本当に好きで婚約している事実を知ると、皇子の婚約者としての自覚を持つようになる。11話ではエリアーナ本来の本の知識を生かして、皇子の婚約者として存在感をだし、皇子の側室候補としての品格を示し始めていた。
という具合に主人公の変化を見れることは良い事だと思う。成長:恋愛:妄想が2:3:5のブレンドの普通極まりない作品だが、昨今のアニメはそれすら無い作品がほとんどなので相対的に良く感じた。ライバルが悪役令嬢だったのも大きい。
LowLight
まぁどう考えても男の人が見る物ではない。今後これ系の作品の扱いを考えさせるような内容だった。想像を超えてくるものは一つも無く、女性目線の描写が多いので入り込みにくい。よほど想像を超えてくるものじゃなかった作品は、視聴はともかく感想を書く必要は無いような、、、
微妙なところをあげておくと、この主人公カップルうまく行きすぎている。危機的状況の3歩手前で王子様が助けてくれる、悪役が自爆してくれるのでハラハラする前に事態が収束する。童話を意識しているからかわからないが雰囲気が平和すぎて、退屈だった。
まとめ
キャラや背景は書くの大変そうだなーと思うものは多いが絵が崩れることは無かった。アニメの出来としては、、、悪くはなかったのだろうか。12話分見た結果取り上げるシーンがほぼ無いという所でお察しして欲しい。数年後たった時点でどのくらい内容を覚えているか怪しい。よって書くことは無い。
こういったお姫様に成りたい、お姫様として扱われたいという欲求は男だと何になるのだろう。王様として活躍することを妄想した作品はあまり見ない気がするが。こういったロイヤルな属性に魅力を感じるのは女性に多い傾向にあるということだけ覚えておこう。そして昨今の男は責任を負う事が本当に嫌なようだ。