公式サイト:TVアニメ「うる星やつら」 (uy-allstars.com)
【1話感想・評価】 期待度★★★☆☆
はじめに
どういう訳か35年振りのアニメ化となった『うる星やつら』。はいはい、大御所大御所とあまり前向きでは無かった私だが、見てみたらそこそこ良かった。ラブコメの始祖とも言われる作品を相手に「そこそこ良かった」と言い放つのは不遜もいい所なのだろうが、知ったことでは無い。問題は本作が2クール×2回と大ボリューム設定となっていること。気軽に見始めると長尺で時間を取られるから要注意だ。
1話概要
この作品の内容をこれっぽっちも知らなかった私には多くの学びがあった1話を見ていこう。
冒頭は宇宙船が地球に侵略するシーンから始まる。神谷浩史演じる主人公の諸星あたるは、この侵略者達のコンピュータが選び出した”普通の地球人代表”として、侵略者代表で上坂すみれ演じる”ラム”と10日間の鬼ごっこをすることになる。
角を掴めば勝ち、できなければ負け。それにより地球が侵略されるかどうかが決まる重要な決戦が、スポーツくらいの扱いをされていた。
ラムちゃんは空を飛べるのでどうにもならない主人公、最終日に落ち込む主人公に内田真礼演じる三宅しのぶが「勝ったら結婚する」と宣言する。神谷またしのぶとつるんでる。
翌日、結婚を連呼しながら追いかける主人公。ついには捕まえて電撃をくらい、下着を奪って、それを利用してみたいななんやかんやあって勝利する。
この時、結婚を連呼され捕まったラムちゃんは求婚されていたと勘違いして、主人公をダーリン呼ばわりして取りつくことになる。ここからが我々も知っているうる星やつらだ。
その後はしのぶと接触しようとし、ラムちゃんに電撃を食らったり追い払ったりするパターンAと。
ラムちゃんにくっつかれている姿を見られてしのぶに怒られるパターンB。これが交互に行われる。
『こういう作品ですよ』という作品紹介として満点の内容で1話が終了した。
HighLight
絵柄が今風にアレンジされているものの、元の形は残した絶妙なつくりになっている。見ていて結構可愛いのだ。声優の上坂すみれ、特に内田真礼のおかげもあって、耳に優しい設計になっている所もポイントが高い。
主演の神谷のハマリ役感が良く、原作の音声をほぼ知らない自分だからか、相当違和感なく見ることが出来ている。作画全体として深夜アニメの威信を賭けた、最高レベルのスタッフが揃っている感じがあり、絵柄が不安とか心配する世界の住人では無いことが分かった。
うる星やつらをリメイクする体制として、出来ることはすべてやっている感じがあってかなり好感が持てる。
LowLight
ちょっと不安になったのはこの作品に出来る事、その振れ幅だ。ラブコメということもあり、1話の後半15分くらいは同じくだりが、延々と続いていた。これがあと47話分繰り返される気がしてならないのだが、大丈夫だろうか。
まとめ
私は文明は常に進化していると考えている。サッカーも仕事も日本も世界もアニメも10年前よりも今、35年前よりも今の方が優れていると確信している。不朽の名作も朽ち果てる、35年と言う月日を超えて最高級制作陣でアニメ化された本作のパフォーマンスに期待をしたい。AmazonPrime videoから視聴可能なので是非覗いて見て欲しい。頭空っぽで流しておくことが出来る作品だ。