【2022秋アニメ】ブルーロック【1話2話感想・評価】

公式サイト:TVアニメ『ブルーロック』公式サイト (bluelock-pr.com)

【1話2話感想・評価】 期待度★★★☆☆

はじめに

ワールドカップで日本が優勝するために必要なストライカーを養成するというテーマの本作『ブルーロック』。マガジンで連載しているらしい。サッカー漫画は読めるのだけど、サッカーアニメは見れないと主張してきた私だが、本作は結構楽しめたので紹介する記事を書くこととする。

普通の高校サッカー作品かと思ったら、デスゲーム的な生き残りを賭けた設定で、それをスポーツと組み合わせた着眼点は良いと思った。こういう読者・視聴者のメンタルモデルが作りやすいデスゲームや、強さが分かりやすいランキングシステムの作品は好みではないのだけれど、人気が出そうなのは伝わった。黒子のバスケ的な腐女子人気も相当ターゲットになっていそうだ。

1話・2話概要

簡単に1話の流れから。
主人公の潔は高校2年生で、全国大会出場を賭けた県大会決勝のシーンから始まる。

1点ビハインドの中、主人公は決定的なシーンに出くわす。味方にパスを出すか、どうかだ。

後半で文句書いてます。

主人公はパスを選択し味方に委ねるが、味方のシュートを惜しくもポストに嫌われてしまう。

後半で文句書いてます。

これがそのまま決定打となり、敗北した主人公は悔しい思いをすることとなる。

後で書くけどお前が悪いんだぞ。

家に帰ると両親から手紙が来ていると言われ、自身が強化指定選手に選ばれたことを知る。そのまま会場に行くと多種多様な選手がいたが、なんと全員FWのストライカー300人だった。

癖の強い主催者から最強のエゴイストストライカーを作る、全寮制のデスゲームだと告げられるストライカー達。色々主催者に煽られて全員が参加したようだ。

御堂筋君チャリやめてサッカー始めてるやん。

ブルーロックという施設に入ると、ランキングが書かれた謎タイツやジャージで生活する事になる。

なにこのタイツ。

2話では主人公のZルームの面々でボール当て形式の鬼ごっこをする事となる。なんでもブルーロックから退場した者は日本代表に永遠になれないらしい。

昼休みのチャイムが鳴った瞬間始まるあれだ。

ギリギリで鬼となった主人公が足をくじいたランキング最下位の坊主を狙うが、どうせ退場させるならと優しく爽やかで、一番上手いイケメンの吉良にぶつけてゲームが終了する。

抗議するイケメン。

なんだか敗者復活戦で戻ってきそうな吉良くんは退場することとなった。

キメラアント編で見たことある表情だ。

そのあとブルーロックに関する記者会見が開かれたり、凄そうなMFが登場する。

唯一の可愛い要素のアンリさんは好き。

最後はZルームは最底辺だという事実がわかり、他のXルーム等と戦うことになり、その試合の直前で2話が終了だ。

11人FW同士のチームで試合をすることに、3話も楽しくなりそうだ。

HighLight

この作品に限ったことではないが。ランキングシステムというのはとても面白さが分かりやすい。多くの作品で取り入れられており、ランキング上位のキャラが映るだけで盛り上がるようになる。なぜ私がこの形式が嫌いなのかは雑記に書くこととして、これをスポーツと組み合わせたのは珍しい気がしたのと、新鮮さが有って良かった。特にデスゲーム形式の選手生命を賭けた姿と、実際のプロの厳しさを照らし合わせたような表現があり、これは視聴者に伝わりやすい表現だと感心した。

みんな大好きランキングシステム。主人公は299位から始まる。

CMでもよく見るマガジン作品という事で絵柄も動く様子も相当綺麗で、今期の作画レベル全体で見ても上位に入ってくるだろう。男キャラもムキムキでイケメンで、女性人気がとっても出そうな感じだ。

ED後のおまけは露骨に女性人気を取りに行っている。

LowLight

この作品の短所はほぼ無いが、ちょっと突拍子もない主催者の思想が気になってしまう人もいるだろう。そこはエンターテインメントとして受け入れることをオススメする。そこを乗り越えてしまえば、スポーツ×デスゲームという新しい分野をこの作品で楽しむことが出来る。

これが気になる人は結構いるはず。私もその一人だ。

まとめ

ちょっと敬遠していたのだが、中々見ごたえのある内容なのでオススメしたい。サッカーを知らなくてもライブ感で楽しめる良さがあり、熱くなれる展開が多い。これまでのチームスポーツの良さを捨てて、どこまでも個人に突き詰めた本作は、スポーツ漫画でも異端な雰囲気があった。

このライブ感をお楽しみください。

超余談だが、サッカーアニメはサッカー経験者から見ると描写に強烈な違和感を感じて作品が入ってこない。優しいサッカー少年なら気にしないのだろうが、普段から荒探しをして採点までする偏屈な元サッカー部からすると見ていられないのだ。このあたりは、この後の【おまけ】で書くこととする。繰り返すがクォリティは高く展開もキャッチーな内容なので興味を持った方はAmazonprime videoから見れるので是非目を通してもらいたい。

おまけ

まず、まともにスポーツをやった人間であれば、野球・バスケ・テニス・サッカー等メジャースポーツの県大会決勝がいかに遠い存在か分かるはずだ。何が言いたいかと言うと、県大会決勝レベルの試合をアニメ化すると”競技上、そんなわけないミス”がアニメに散見されてしまう。これがたまらなく見ていて嫌なのだ。

普段から「そういうのは目をつぶって楽しむ努力をしよう」と言っている私が書くべき内容ではないが、友人との飲み会で一定の需要がありそうだったので今回だけ書くこととする。

気になったシーンのキャプチャとその解説を交互に張っていくよ。

まずこの6番どこ見てんの、目線どうなってんねん。

まずこちら。上記はDFが一発で行き過ぎ。右か左か当てるゲームじゃないんだから。あと腰の位置が高すぎる。

1:1になった場合はDF側はコースを限定しつつ、低姿勢が基本。これは内側のコースを切りたいから右足が前、DFは相手よりも重心が低くなる。当然だが目線はボール。

ボールにアプローチする瞬間は間合いの限界まで足が伸びる。そのためにも重心は低い。

主人公が迎えた決定機がこちら。おかしい箇所は3つ。

1つはキーパーが地蔵。前に出なさいよコースがら空きになっちゃうでしょうが。2つ目は微妙だけど、主人公の向かう先がイマイチ。右にDFをしょってて且つ、右に味方がいるならもっと左に向かうのが正しい。画像中の”浅野”くらいの位置を目指すべきだ。3つ目は敵の右サイドバックは何してたのこれ。

次に上記の画像。おかしい点は2つ。

1つ目は何この蹴り方。トップスピードで走っている中この蹴り方をしては、この後交通事故ばりのこけ方をする。それっぽい画像が持ってこれなかったが、正しくは左足で接地しながら重心移動させる蹴り方になる。2つ目は、ゴール前でディフェンスに体当てられてもいないのに球をフかすな、パスを受ける味方の事を少しは考えろ。

主人公が球をフかしたからクッソ打ちにくいボールの高さになっているじゃないか。この距離とスピードでこの高さのレーザービームだぞ。普通に糞アシスト。

作中では戦犯役の9番トラップうまくて草生える。でもそこはどう考えてもダイレクトだろ。

ほらダイレクトで撃たないからドフリーだったのにキーパー間に合ってるじゃん。これ枠内でも止められてるぞ多分。

味方が外して「嘘だろ!?」みたいな表情の主人公。全部お前のクソアシストのせいだぞ。

こんな感じでわずか5秒の映像の中で突っ込む箇所が2桁を超える。見てられない気持ちが伝わっただろうか。

サッカー関係ないけど超絶違和感があったのはこのシーン。帰宅した息子に「試合どうだった~?」と聞く母親。息子が県大会決勝の試合出てるのに、見に来ない親とか居ないから。親の息子に対する熱量なめとんのか。強豪校はおかんで集まったコミュニティで現地来るから。強豪校のおかん達なめとんのか。

最終話感想はこちら:

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