【2023冬アニメ】ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん【最終話(12話)感想・評価】

公式サイト:TVアニメ『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』 (tsunlise-pr.com)

【最終話感想・評価】 点数65

【総評】斬新な設定ではあるが、結果は出せていない。不安要素の安定しない作画も致命傷に。

はじめに

物語本編と視聴者を対比するような形で物語を勧める”相席食堂スタイル”で提供される本作『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』。面白くする要素は結構あると思って勝手に期待を寄せていたが、対して面白い事はしてくれなかった。ありきたりなラブロマンスファンタジーとその視聴者がついているだけだった。

実況と解説がいる珍しい作品、だったはずだが、、、

「実況や解説が作品を邪魔になる事も無く、あっちこっちで恋愛する感じになればいいのに」と1話感想で伝えて、その通りになったのに何故か満足感が全くない。本記事ではその辺りについて記載していく。

先に全体の話をしておくと、この作品の評価の足を引っ張っているのは制作会社の手塚プロの存在が大きい。作画がギリギリなので、せっかく可愛いはずのリーゼロッテさんが止め絵くらいでしか輝かない。「美男美女の物語は絵になるな―」と思った1話から、どんどん作画が安っぽくなり「うーーんこのアニメ」って感じで意気消沈する事になった。

最終話開幕1番、この映像をみて「うーーーーーーーーんこの」ってなったはずだ。

最終話に関してはバチクソ面白くなかったと言わざるを得ない。完結してくれた事だけは唯一良かった。

過剰な期待を寄せてしまった1話感想はこちら:

最終話(12話)概要

まぁまぁ出来が悪かった最終話を見ていこう。(手短に)

俳優にとりついている神様クオンは小林さんの姉を誘拐していた。これをゲーム内のリレナ様の協力で遠藤くんと小林さんが突き止める。大学敷地内の植物園にいたようだ。

囚われた小林さんの姉と俳優に乗り移っているクオン。

クオンの結界により、リレナ様の協力を失った遠藤くんと小林さん。さらには小林さんの心の中の闇を見抜き、本人を闇落ちさせようとする。大ピンチだ。

クオンが結界を張る事で作戦がとん挫してしまう。

姉に嫉妬している事をクオンに見抜かれ、過去に遠藤君が姉と楽しそうに話している姿を見た事もあり闇落ちが進んでいく。姉は綺麗な人気者だったらしく、小林さんはそれが羨しかったようだ。

“闇落ちが進んでいく”ってなんだよ。

小林さんをそこから救ったのはリーゼロッテだった。過去にリーゼロッテを古の魔女の呪いから救ってくれた時の様に今度は小林さんを救ってくれたようだ。

お互いがお互いを助ける良い展開なのに、描写が雑過ぎて茶番間がぬぐえない。

小林さんの手作り人形に憑依したリーゼロッテ。小林さんを救った次にやる事は遠藤君への説教だった。小林さんが感じている不安の一つに遠藤君の存在があり、それを解消するために「ちゃんと気持ちを言葉で伝えろ、貴方がジークにそうさせたように」と100%正論ティーを伝えてくれる。

可愛い人形で喋るリーゼロッテ。
どういう仕組みかわからないが、そうなったらしい。ちなみにリーゼロッテが遠藤君と小林さんと話すのは最終回が初めて。
悪役令嬢っていうか近所の世話焼きおばちゃんみたいなリーゼロッテ。

遠藤君はリーゼロッテの助言もあって、小林さんに告白をする。時と場所を選ばなくて良かったのだろうか?小林さんもそれに応えてくれて二人は付き合う事になる。時と場所を選ばなくて良かったようだ。

しかし、時と場所が悪かったようで目の前でリア充を見せつけられたクオンは気功弾を放つが人形リーゼロッテに防がれる。その後、結界がきえて介入できるようになったリレナ様がクオンを引っ張り出してひと段落。

ちなみにクオンは病気で死にそうだった少年を助けている。みたいな小話もあった。
神様の久遠だけスポッと抜かれて解決する。

無事お姉ちゃんを助け出した翌日?遠藤くんと小林さんはゲームに中の人々に別れを告げる。いつかまた会おうと約束し最後の別れをする。

画面越しでのコミュニケーションもこれが最後だったようだ。

時は進んでジークとリーゼロッテの結婚式に。美しいリーゼロッテが描かれるが作画的にはそこまでがんばっていない、最後の見せ場だったのに。どういうわけか、神様の力で遠藤くんと小林さんもゲームの世界の結婚式に招待してもらえる。久しぶりの再会を果たす面々。最後に仲良く集合写真を撮って最終話が終了だ。

HighLight

作画は悪いんだけどリーゼロッテは可愛い、YourCriteriaお嬢様部の部長を任せたいくらいには可愛い。

赤面している時間の長さ全一のお嬢様。可愛い。

あとは、、、予想外にちゃんと1クールで完結してくれた。期待を裏切ってくれたプラスの要素は本当にこれだけだ。ただし、その完結も畳み方が雑過ぎて大した評価対象にはならなかった。そのあたりはLowLightに記載させていただく。

LowLight

「古の魔女」周辺の設定はガチでアニメ勢置いてけぼり。リーゼロッテになぜ魔女が取りついていたのか、どうして突如メンヘラ発動するのか、古の魔女の正体は。この辺りは、11話で全ての説明はしてくれたが、別に”古の魔女”の正体に迫る事がメインの作品ではないので、説明されても「ほーん」って感じだ。物語終盤でこんなどうでもいい話されても、、、、

作画悪すぎて死にたいんか?

完結してから冷静に考えてみると、”相手の心情を神から教えて貰える状態で経験する恋愛”って茶番も良い所じゃね?『気になるあの子の気持ちが”分からない”けど、歩み寄ろうとする姿』がラブコメの良い所だったんじゃないだろうか?勝ち確の恋愛見させられてもエンタメ性があるかは疑問だ。

もしかしてだけど(もしかしてだけど) リーゼロッテちゃん俺に気がるんじゃないの~♬とならないのはエンタメとして損失定期

まとめ

最終話は「今度はゲームの中のリーゼロッテが現実世界の小林さんと遠藤くんを助ける」という発想の展開だった。これがバチクソに面白くなかった。30分どころか15分という短い時間でどんどん問題が解決していく様子を見させられて茶番に感じた視聴者は多かったはず。もうちょっと丁寧にアニメ化してあげればいいのに。

11話で土下座の女神様が全て教えてくれる。すぐに土下座始めるのは普通に面白かったです。

文句は言ったものの、謎はあらかた説明してくれた上に完結してくれた事には感謝をしたい。なんだか急に打ち切りになった週刊誌の漫画みたいに、急いで畳まれたように感じたのは私だけではないはずだ。

経験上これだけ雑にまとめ上げて完結されると原作ファンは怒っているんじゃないか?斬新な設定の出オチアニメのようになってしまった。同じ形式で成功していた異世界おじさんが3月まで延期したのはコイツへの当てつけか?

リーゼロッテさんの可愛さだけはガチでした。余計なキャラも多いし、作画悪いし、ストーリーあれだし、まぁお疲れさまでした。
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