【2023春アニメ】スキップとローファー【最終話(12話)後感想・評価】


【総評】若干、青春色・恋愛色のあるちびまる子ちゃん
点数:69

【筆者が観測した本作の概要】

本作は月刊アフタヌーンで連載している恋愛漫画だ。石川県の田舎町から東京に引っ越してきた官僚を目指すちょっと天然な主人公みつみとその友人たちの学校生活が描かれる。W主人公のような立ち位置でイケメン志摩くんの存在もあり、彼とみつみの独特な距離感が魅力な作品となっている。

【前半感想】

序盤はヒロインのルックスが美少女感のない作品なので、「う~ん」と低めの期待値になっていた。物語が進むにつれて、登場するすべての人物にバックグランドや性格が明確に与えられていて、かなりきめ細かな設計がされている作品だった事に気付くことが出来た。

アニメーションもかなり高クオリティな事もあってネット上では結構な人気があったらしい。明るい友人関係もありつつ、コンプレックスや嫉妬、さらには真面目な先輩だからこその苦悩や、美人だからこそ困ったエピソードなど、様々な人がそれぞれの悩みを持っている事を示していた。

きっと色んな友人がいる作者が書いた作品なのだろう。心理描写が深いだけでなく、広い。ここは普通に本作の魅力だと思う。

【後半感想】

とはいえ天然少女のみつみの恋愛が気になるかと言うとそこまで気にならない。見ている内になんだか”ちびまる子ちゃん”を見ているような気持ちになっていった。ちびまる子ちゃんも友人たちのパーソナリティがはっきりしている群像劇なので割と的を射ている気がする。

最後は志摩くんに過去何があったのか、これからどういう生き方をしたいのかを表明して完結する。恋愛シーンはそこまで進めなかったが、このくらいが一番楽しい時期なのかもしれない。

【まとめ】

地味だけど、良く見ると登場人物全てに良さがあり、悩みがある。雑に見ていると良さを汲み取れない、ちゃんと見ている人が楽しめる作品となっているのだろう。若干キャッチーな要素が無いために一部の視聴者を手放してしまっているけどそこはご愛嬌。どこかのファンを獲得するために、どこかのファンを尊重しない判断は致し方ない。

ルッキズムの権化だと思われそうで申し訳ないが、やっぱ美人の結月さんが好き。この絵柄でしっかり美人に仕上がってるんだからかき分け凄いよな、この作品。

日曜の夕方だと思ってみれば、かなり見やすかったんじゃないでしょうか?お疲れ様でした。

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