公式サイト:TVアニメ『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』公式サイト (otonarino-tenshisama.jp)
【最終話感想・評価】 点数59
【総評】逆メイド・イン・ヘブンッ!!!
はじめに
最終話を再生して20分くらい経ったかな?と思ったら6分しか経ってなかった。(逆メイドインヘブン)
本作『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』はクラスの天使様が隣のマンションに住んでいて、半同棲的な生活を満喫できる”理想の彼女シリーズ”の作品だ。「こんな女の子とこんな関係になりたい」という男子中学生の欲求を愚直に具現化した作品であり、実直な描写多い。勿論私も「体は大人、頭は中学生」なので、本来はこんな内容が嫌いじゃないわけである。しかし、この作品に関しては楽しめなかった。
このブログとしては1話感想で書いたことが全てであり、そこから必要な軌道修正はほぼ無い。強いて言えば、作画がどちゃクソ悪くなった事と、天使様が思ったよりも挑発的・誘惑的な姿勢であり、それにしてめちゃくちゃ紳士な対応をする主人公に感心していたら、主人公が夢精してて部屋が草まみれになったことくらいだ。
近年まれにみる完璧な1話感想はこちら:
最終話概要
最終話は体育祭がメインの話だった。以下の画像は紅組と白組で別れてしまった友人カップルの図。自宅に帰ると天使様と体育祭の話をする主人公。この主人公、運動はあまり得意じゃないそうだ。二人そろって借り物競争に出る予定らしい。
そうして体育祭当日借り物競争の時間になる。二人はお互いが「借り物」だったらしく、二人そろってゴールをする。主人公のお題は「美人だと思う人」、天使様のお題は「大切な人」だったようだ。なぜかそれを読み上げる謎システムが描かれる。
しかし、この借り物競争が物議を呼ぶ事に。クラスの小悪党の男子たちが天使様の「大切な人」に選ばれた主人公に詰め寄る。茶化す感じではなく普通に悪態をついてくる感じだ。
これを天使様が「藤宮さんは素敵な人です」とクラスの男子に諭す。いやーこのシーンはスカッとしましたね。(棒)
帰宅してからはその件について主人公が真昼に感謝を告げる。さすがは天使様、当然の事をしただけだったようだ。
その後は過去の映像と共に主人公が真昼に思いを伝える事となる。もともと同棲カップルだったのが正式にカップルになったようだ。会話がともかく内容は普通なんだがアニメーションの出来が悪すぎる。
HighLight
この作品の良い所は1点だけなのだが、そこだけでかなり評価を稼いでいる。椎名真昼さんが可愛い事だ。1話2話では淡白でクールな天使様がどんどん心を開いていくようになり、主人公の前だけでは甘えん坊な少女になっていく姿が見られる。作画が悪くならなければもうちょっと何とかなったかもしれない。
LowLight
ダメな点は2つ。
まずEDの歌が下手とか言う話も話題だったようだが、そんなことよりも作画が悪い。大して動きが無いシーンに加えて、顔のドアップがほとんどのこの作品なのに、作画パワーが全然追いついていない。完全に止め絵の太ももを5秒ほど照射し続けるシーンがあったり、ふとした瞬間に「うわ!作画悪っ!」と唸らせるシーンが散見する。せっかく可愛い天使様ももっと作画が良ければもっと可愛かったと思うのだ。出来が悪い紙芝居だった。
1話感想でも書いたがこのカップルの会話キモすぎる。
紳士な態度に女性が喜ぶという価値観はちょっと辞めにしないか?隠れイケメンのイケメンボイスでも気持ち悪いので、勘違いしたオタクが同じニュアンスを口にしてしまった日には、5chやYoutubeのショート動画で晒される事だろう。その日を楽しみにしている。
ちなみに最終話で一番キモかったのは冒頭の以下のシーン。
まとめ
1話感想にも書いた通り、徐々に距離感が近くなる姿を見ることが出来たのでラブコメとしては成立している気がする。(もともと距離感が近かった訳だが)天使様は可愛いのだけれど、クラスでの立ち位置も『隠れて良い感じになっている理想のカップル』感の押し売りが激しく、「おめぇ、こんな人生を送りたかったのか」とため息が出る。中高生ならまだしも、良い大人がこんな妄想ではしゃいでいたら青春コンプレックスも良い所だ。
この作品は最終話に限らず、めちゃくちゃ長く感じる。キモいシーンが多い事と、次にどうなるか想像がついてしまうので、1回頭の中で流れた映像が、遅れて目から入ってくる。これが逆メイドインヘブンの原因か。制作会社がまともだったら、もうちょっとだけましになっていたかも?作画の悪い「連れカノ」って感じで終わってしまった。