【2023冬アニメ】老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます【1話感想・評価】

公式サイト:老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます (roukin8-anime.com)

【1話感想・評価】 点数:66

はじめに

本作『老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます』は小説家になろう出身のライトノベルで、120万部を打ち上げている人気作だ。120万って数字最近も聞いたな。”スローライフ”や”異世界を生きていくようです”といった漠然としたテーマの作品と異なり、”金を稼ぐ”ことを目的としている。良いね、金稼ぎ。私、金稼ぎの話大好き、起業家の話とか大好きなので。

他に比べるとという枕詞を無しにしても、そこそこ良かったんじゃないだろうか。等身大の少女が主人公で現実世界のあれこれを駆使して金を稼ぐ事を目的としている作品だ。是非ともコメディなトライアンドエラーを繰り返して話を盛り上げて欲しい。いつもの異世界作品より趣向が違っているだけでかなり前向きに見てあげられそうだ。

1話概要

少女が崖から落ちるシーンから始まり、異世界に転生をしたことを自覚する。

なんか絡まれたいざこざで落下した様子。

当てもなく昼夜歩き回ったのちに森であった少女コレットに助けてもらう。しかし言語が合わないため言葉が通じない。そうだよね!言語通じないよね!異世界作品のそもそもの話を垣間見た。

森で倒れたところを少女に助けられる。
珍しく言語が合わない!

優しい家族に一泊させて貰い、体の調子は復活したようだ。村には水洗トイレが無いなどちょいちょい微妙にリアリティを混ぜてくる。

文明レベルはちょっと低めのようだ。

コレットちゃんと山菜集めの最中に狼に襲われ、絶体絶命に。兄に助けを求めると元居た世界に戻っていた。

現実の兄の部屋に飛ばされていた。

武器になりそうなものを片っ端から集めて異世界に戻る。

兄のミリタリーグッズや包丁や調味料を駆使してなんとか撃退するミツハ。でも疲れて気を失ってしまう。

気を失うとなんかすごいらしいエネルギー生命体に声をかけられる。主人公が崖から落ちる時に引きちぎられて悲鳴を上げたのがコイツだったらしい。

世界を渡る能力はもともとこの人が持っている物だったようだ。いまは主人公ミツハにその能力が分け与えられているらしい。

目が覚めると言語が通じるようになっていた。そして少女は安泰な生活を求めて、現代日本のあらゆるものを使って金稼ぎをするようだ。

異世界でも安泰を目指して少女は金稼ぎに目覚める!

HighLight

招き猫というのは珍しいが、世界観を説明してくれる丁寧なキャラクターだった。1話の内容でも書いた通り微妙にリアルな描写が有ったり、異世界で苦労しながらも必死で健気な主人公は良かった。他作品の達観した異世界作品主人公よりも数倍良かった。

そこそこ良い主人公をやってくれている少女ミツハ。これは大きい。

テーマも他の作品に比べると面白いんじゃないだろうか。「もし異世界と現代日本を自由に行き来が出来るとして、金を稼ぐならどうするか」という仮説を追っていくようなテーマだ。ちょっと考えるだけで色々な手段が思いつけそうだが、この作者はどんな風に話を持って行くのだろう。少女が等身大の頭で考えて試行錯誤していくような展開を期待したい。

ほかの転生系の様にご都合主義で、とんとん拍子で全てうまく行ってしまったならちょっと期待外れだ。こち亀みたいな事をやってくれたら一番うれしいかもしれない!原作ファンの方どうなんですか?

LowLight

18歳の少女が両親と兄を亡くすのはショッキングな設定ではある。そして本作では主人公の心の中で支える人物として兄が登場する。ちょっと珍しいけど要らないような気がした。(原作ファンに人気のくだり、とかだったらすいません)

結構な頻度で出てくる兄、惜しい人を亡くしたな。

まぁでも視聴者・読者を楽しませようとしてくれた作者なりの粋な計らいだったかもしれないので、LowLightというのは取り下げておく。私も良かれと思ってよくわかんないボケすることもあるし。文字でスベるという独特の感覚を誰かと共有したい今日この頃。

まとめ

作品全体が臭くなく、不快感・嫌悪感が無かった。やはり女の子主人公の方が好感を持って見れるという事か?これを頭脳派男キャラが全く同じことをしていたら絶対文句言ってるもんな俺。まだ幼い少女が一生懸命頑張って異世界を生きる。それだけの事で良かったのだ、多分。

応援したくなる可愛い少女じゃないか。褒め忘れてたけど絵柄も悪くないぞ。

妙に余計な期待を寄せてしまっているのでここでブレーキを踏んでおこう。小説家になろうの作品の大多数は現実から目を背けるための空想・妄想がメインだ。きっとこの主人公ミツハも良い感じに成功していくのだろう。要は描き方の問題だ。結果は決まっていてもその道中をどこまで面白くできるか、制作陣の腕の見せ所だ。

これだけ独自性のあるテーマがならアニメ化も納得できる、ちょっとは期待するので頑張ってください。

期待外れだった最終話感想はこちら:

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