【2023冬アニメ】REVENGER リベンジャー【最終話(12話)感想・評価】

公式サイト:オリジナルアニメ「リベンジャー」公式サイト (shochiku.co.jp)

【最終話感想・評価】 点数68

【総評】虚淵先生の活躍が見れると思ったら唐突に濃厚なホモセックスが流れて草。内容の方は時代劇のガチ勢松竹が参入してきたのが悪い方向に転んだっぽい。

はじめに

本作『Rvenger』は虚淵玄が関わっているという前情報から期待を寄せつつも、ちょっと手ごたえの無い1話の内容で評価に頭を悩ませていた作品だ。内容は長崎に持ち込まれたアヘンの行方をめぐって主人公達利便事屋や教会、そして黒幕の動向を追う作品だ。さらに、テーマとしては”恨みを晴らす、罪を悔い改める”という内容となっており、虚淵先生らしいダークな仕上がりになっている。

作品のクオリティはそこまで高い感じはないため、視聴者は好意的に見てくれるか?というと結構微妙で、この状況が本作品のわかりにくいテーマと相性が悪い結果となっている。アニメーションの出来、一般受けしない作風が足を引っ張っている感じはちょっとある。真面目に見ている私でも、最終話中盤までイマイチ掴み所の無い作品で、流し見している視聴者は理解できず「つまらない作品」に感じた事だろう。

一話感想はこちら:

最終話概要+α

最終話の概要の前に、この作品がよく分からなかったであろう視聴者のために簡単にまとめるよ。

ルール1:恨噛小判を残せば、利便事屋が恨みを晴らしてくれる。利便事屋は教会がやっている。裁きは絶対に来るんやで宗教。

こちらが教会の様子。シスターは最終話はいない。

①主人公の繰馬雷蔵は上司の松峰丞之進(以降松峰と呼ぶ)の命令でアヘンを買い付けていた義理の親となる予定だった比良田厳信を殺す。

②雷蔵に殺された比良田厳信は誰に殺されたかは知らない。”長崎にアヘンを持ち込ませない”という志半ばに死んでしまったため、恨噛小判Aを残す。

③比良田が殺され、その犯人が雷蔵と幽烟から聞いた唯は「雷蔵を殺して欲しい」と幽烟に恨噛小判Bを託す。★大事なポイント1

④雷蔵は松峰丞之進を1話で殺す。利便事屋的にはこれで恨噛小判Aが消化。

⑤雷蔵は利便事屋として活躍したり、絵師として新たな道を見つけるが、松峰が持ち込んだアヘンが長崎に隠されていることを知って怖い雷蔵に戻る。

⑥雷蔵の元に劉が現れる。彼はイギリスから清にアヘンが持ち込まれるのを防ぐために暗躍する清の密偵。長崎にあるうちに処分しようとしていた。(雷蔵と同じ目的)

こちらが劉。

⑦アヘンは最終話で死んだ肩に猿を乗せている変態、宍戸斎門が隠していた。宍戸斎門は自分のアヘンを嗅ぎまわる利便事屋と劉を殺してくれと、便利屋の貞に頼む。★大事なポイント2

こちらが宍戸斎

⑧劉は貞の中身狙撃されて死にそうになる。雷蔵は劉の最期に恨噛小判Cを作らせて、利便事屋が貞と宍戸斎門をぶっ殺す理由を作る。

こいつが貞ね。一番強かったね。

⑨恨噛小判なんかサルでも作れるわと宍戸斎門と貞は利便事屋を煽り散らかす。

①~⑨と大事なポイントを踏まえると、この作品は以下2つのテーマがある事がわかる。

・唯が残した恨噛小判により、雷蔵を掟通り殺すかどうか(葛藤する利便事屋)

・金で動く貞と恨みで動く利便事屋。「人から託された」という意味で同じなのか?違うのか?

そういう訳で最終話概要始まるよ。

アヘンの隠し場所を特定した利便事屋は惣二、先生、雷蔵でアヘンの処理をすることになる。そこには貞一派が迎え撃つ形となる。戦闘シーンは画像で簡単に説明する。

島に乗り込む3人。
迎え撃つ貞一派。
無限四刀流みたいな武器を使うこいつは惣二が武器をずらして自滅させる。
狙撃野郎は先生が銃弾を受けながら真上に弓を放ち、
突き刺して殺す。

貞のもとまでたどり着いた雷蔵は刀での決闘を開始する。貞の強さに圧倒されながらも、恨みを晴らすため相打ち覚悟で貞の首を取ろうとする。

死にながらでも殺しに来る雷蔵は、金で動く価値観の貞には理解できず逃げる事にする。橋を落として追手が来ないと油断したところを、雷蔵がスパイクジャンプ(35m超)からの一刀両断で貞をぶっ殺す。

道中なんか貞一派の弱そうなやつも撃退している。

アヘンの元へとたどり着いた雷蔵はそこを爆破する事でアヘンの抹消に成功する。これで劉が残した小判の分のリベンジが終わったわけだ。

幽烟と鳰(にお)は宍戸の屋敷を強襲する。雑魚の見張りと突如出てきた虎を殺して宍戸の元に向かう。

虎とか出て来たけど割愛する。池に落ちてピラニアに食われて死ぬ。

宍戸の目的は長崎にアヘンをばら撒き、カオスになった長崎を安全圏から見下ろす事。これは視聴者も2回くらい聞いたからわかるはずだ。なぜか幽烟も同じ思想だと宍戸に思われているが、心が通じることは無くいつものアレで殺される。

『その罪、その咎』
『悔い改めよ!』
宍戸はこれで死亡。自分も悲惨な芸術作品の一部になったわけだ。

物語はこれでは終わらない、その後は幽烟と雷蔵が芸術家として生きるさまが映される。利便事屋の面々もいつも通りの生活をしているようだった。ちなみに漁澤の前に現れた女性が誰か説明できるならあなたはこの作品をよく見ているアンゲリラの話に触れると面倒くさいのでここでは割愛する。

大事なシーンが流れる。利便事屋の3人は主人公が1話で飛び降りた崖に、唯が残した恨噛小判Bを投げ捨てる事でその任務を終える。掟に従わないイカサマはこれっきりにしてほしいと惣二が嬉しそうにぼやいていた。

ここ良いシーンですよ、わかりにくくてすいません。(代理謝罪)

最後の最後に雷蔵は1話に幽烟とであった橋の下を訪れる。懐かしんでいると背後から何者かに刺される。それは貞一派の生き残りの雑魚であり、小判など関係ないオリジナルの恨みで殺されるのは皮肉な所だ。

殺されたはずの雷蔵はなんだか満足そうで幸せそうですらある。それを幽烟が見届けて本作が終了する。

結末に関する話以外でHighLightとLowLightを書くよ。

HighLight

1話から展開はショッキングなものだった。主人公は悪役に騙され、義理の父を殺し、それを知った婚約者が自殺するという物だ。11話ではその婚約者の唯が幽烟と話しているシーンが描かれる。その時は幽烟も主人公が騙されている事、唯の婚約者であることを知らなかったため、あるがままに話していた。その結果、唯の最後は主人公を恨みながら死ぬこととなった。どうやら「自分に近づいたのは父を殺し、跡取りになるため」であり騙されていたと考えたようだ。

この「死人が誰かを恨む形で死んでおり、そこに勘違いや思い違いがあっても弁明する余地がない」というとてつもなく暗い話になっている。これだけ救いがない世界観は近年では珍しく、本作のオリジナリティではある。

LowLight

時代はアヘン戦争の頃なのだろうか?恐らく江戸時代の日本がテーマになっているため、どうしても地味な感じがある。主人公はスパイクを履くだけで強化されるし、他の仲間も意図、花札?、弓、金箔(←!?)と地味な武器が揃っている。1つ完全に武器でも何でも無いものが混ざっているが本編ではかなりの人を殺していた。サイコパスのようなSFと比べると見劣りを感じてしまうのは、、、仕方がない事だろうか?

さらには作風が無駄に気持ち悪い。アヘンのやばさを伝えるためなのかもしれないが、【総評】にも書いた通り気持ち悪い描写が多い。安っぽい作画と合わせるとなかなふざけた絵面になってしまっている。かなり悪い噛み合いをみせているなこの作品。

後で知った事だが当時の?坊さんは女犯の禁があるらしく、それで坊さん向け風俗(風俗嬢は男(しかもアヘン漬け))という地獄の映像が地上波で流れてしまったようだ。

まとめ

本作は松竹というゴリゴリの時代劇のプロが参入したために本格的な内容になってしまった。そのため若年層向けとか、アニメ向けとか、オタク向けそっちのけの構成になってしまった。展開やテーマ自体は理解してしまえば汲み取りやすく、かなり良いお題なのだが、そこまでたどり着けた視聴者がどれだけいたのかは疑問である。

オタク受けしないタイプの話(しかも暗い)をつくったものだ、、、、

毎週REVENGERの考察をしている人、もしくはその情報発信をしている人を追っかけていれば把握できたかもしれないが、、、私も記事を書く予定が無ければ話は分からなかっただろう。

個人的な感想をやっとかけるが、手短に2つだけ。1つ目は「わかりにくいのは良くない」。

もう1つは貞と雷蔵の対比は結構好きで「金での依頼」と「恨みでの依頼」この2つの間に差があるのか?と言う議題だ。実に奥が深い。仕事と趣味、復讐と任務、金と恨み。行動の動機に高尚さは果たして必要なのだろうか?

「金額による」とか「恨みの程度」によるとか、量的な話ではなく質的な考えを問われている気がする。

結論、この作品面白かったと思うんですよね。ただ私の身の回りやそれ以外でも『面白いかどうかわからない作品に真面目に向き合う人』ってほぼいないと思う。なのでオススメしないし、オススメできない。生涯出会うことがあるかわからないが、「REVENGERはテーマを自力で読み取れれば面白い」というキモオタがいた時は力強く握手しようと思う。

松竹とかいうガチ勢の参入でアニメの域を完全に外れてしまったんだよな多分。なにはともあれお疲れさまでした。
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