【2023冬アニメ】REVENGER リベンジャー【1話感想・評価】

公式サイト:オリジナルアニメ「リベンジャー」公式サイト (shochiku.co.jp)

【1話感想・評価】 点数:66

はじめに

「その罪、その咎、悔い改めよ」5人の殺し屋たちによるダークヒーローアクションと銘打って送り出されたのが本作『リベンジャー』。5人の殺し屋組織は「よろず利便事(りべんごと)引受け」という生業で生活をしているらしい。ここに主人公の雷蔵が加わることとなる。復讐者としてのリベンジと利便事をかけて利便事er(リベンジャー)ということだろうか。虚淵じゃなくて西尾維新の間違いじゃないのか?

虚淵の名前が無ければこれっぽっちの興味がわかなかったが、見てみればオリジナルアニメとしてどう展開してどう決着するか気になる程度には興味が湧いてきた。1話は雷蔵がとある人物の裏切りによって大切な人をなくしてしまう姿とリベンジャーに加わるまでが描かれている。美少女アニメ感は皆無だが面白くなる可能性は無くはない、ということで紹介しておく。

1話概要

冒頭は主人公が年老いた男性を殺害する所から始まる。

主人公の雷蔵は凄腕のようで、護衛が二人いるにも関わらず一瞬で任務を遂行する。

そこよりもむしろその後の描写の方が重要らしい。まず男性が小判を最後の力を振り絞って噛む描写とそれを後で出てくる碓水が回収する姿が描かれる。

ダイイングメッセージなのだろうか
これを回収する男が描かれる。誰かはすぐに分かる。

翌日主人公が橋の下で身を隠している所で碓水幽烟という男が声をかけてくる。彼は便利屋をしているらしく、主人公に声をかけたのは「橋の下に何か住み着いていて怖いから確認してくれ」とでも依頼されたのだろう。

主人公は自分が薩摩藩士の武士であること、人を殺した事を話す。人を殺しはしたが、命あってのことなので捕まらないために隠れているわけでは無いらしい。ではなぜ隠れているかというと殺した相手が恩人だったらしく、その縁者に合わせる顔が無いそうだ。

橋の下にいつまでもいるわけにはいかない雷蔵は殺しの命令をした者の元に向かう。そこで待っていたのは用済みになったため消されるという悲しい結末だった。

ハメられたことに気づいた主人公は何者かの助言もあって川に決死の逃亡を図る。

雷蔵を助けたのは先ほど話した碓水幽烟だった。彼は雷蔵が騙されていた事、殺した相手がアヘンの横流しをしていたわけでは無く本当の悪役を追い詰めようとしていた事、そして雷蔵に殺しを命令した男こそがアヘンで悪さをしている人物だろ真実を話す。

自分が騙されて縁者の父を殺してしまったことを悔いる雷蔵とその真実をはなす碓水。

碓水幽烟の話を聞いて雷蔵は復讐という形で彼らに加担することとなる。屋敷では雷蔵の事を笑い話にしている悪役(ちょっと漢字がわからない)が描かれる。

仲間の協力をかりつつ、味方を少し出し抜くことで雷蔵は敵討ちに成功する。

憎き相手は打ち取ったようだ。

若干大事なところを持って行かれた碓水幽烟達だが、事が終わったら鐘を鳴らす手はずだと話している。

そして任務が遂行したことを知らせる鐘が鳴る。

鐘の音を聞いて女性がフラっと移動する姿が描かれ、雷蔵はその女性の元に向かっていたようだ。しかし到着した時には女性はこと切れていた。

この女性に知らせる鐘だったようだ。
父を失い、恋人(雷蔵)も死んだと思っているユイは自らこの世を去ってしまう。

こうして1話が完結する。雷蔵が騙され、婚約者の父を殺すこととなり、復讐を果たした後にその婚約者も無くしてしまったようだ。この後どうなるかは2話にならない事にはわからない。

雷蔵の家族になる人達だったようだ、なぜこんなことに。

HighLight

狡噛慎也を思い出させる虚淵が考えた感が強い主人公が登場する。見た目と雰囲気は似ているがキャラクター紹介文を見てみると全く趣向の違う人物であることがわかる。

それゆえに生き方は不器用そのもの。駆け引きや腹の探り合いなどはまるで苦手で、ひとたび集中すると周りが見えなくなることも……。その純粋さを利用され、武士として生きる道を失ってしまう。

©REVENGER製作委員会

純粋で律儀な青年が復讐という黒い概念と向き合う、その葛藤を描くような作品になるのだろうか?そういうテーマなら大好きなのでなんぼやってくれても構いません。という事でこの作品全体のダークな世界観は虚淵玄特有の魅力という事で強引にHighLightにさせていただく。

とはいえ1話で色々な原因であった悪代官は殺してしまったので、主人公にはもうリベンジする相手がいなくなってないか、、、?

LowLight

殺し屋の4人は力を秘めて良そうな描写があるが、「そんなアホな」と言いたくなる殺法を披露する。碓水幽烟の殺し方なんておもむろに背中のマリア様?をチラ見背してからの呪殺のような動きだった、なんかカッコいい気がするけれどダサい気もするぞ!?

金箔1枚で接近戦を挑み
クリスチャンアピールの後
敵は窒息して死ぬ。他の殺し方なかったんか?
あとこの和風トランプが突き刺さった男性はギリ死んでないんじゃないか?

虚淵玄作品という事で嫌でもサイコパスと比較されるわけだが、あちらの近未来ディストピアな世界観と比較するとどうしても見劣りしてしまう。繰り返すが虚淵玄と言われていなければ出来の悪い時代劇アニメでも始まったのかと思ってしまうほどだ。

しかし、そこは虚淵大先生「魔法少女まどか☆マギカ」「PSYCHO-PASS」「Fate/Zero」と名作を送り出してくれた先生の手腕に期待したい。

まとめ

ぶっちゃけ2023年冬アニメは凶作である事が確定している。そうなってくるとオリジナルアニメに寄せられる期待は大きく、虚淵玄には藁にもすがる思いで「頼むから面白いアニメを作ってくれ」と言いたくなってしまう。伸びしろの無い作品に囲まれているため相対的に期待度が高くなってしまった。

キモオタホイホイの美少女はいない、糸を使ってグロイ殺しをする少女が唯一居るくらいだ。

しかしながら1話の内容で「これめちゃくちゃ面白いよ」と言って回る事ができる仕上がりでは無かった。3話、4話と徐々にスピードを上げてくれることを期待しつつ前向きに見守ってほしい。

オリジナルアニメですし、前向きに見ていこうと思いました。頑張ってください。

ガッツリ書いた最終話感想はこちら:

タイトルとURLをコピーしました