【2023冬アニメ】転生王女と天才令嬢の魔法革命【1話感想・評価】

公式サイト:TVアニメ「転生王女と天才令嬢の魔法革命」公式サイト (tenten-kakumei.com)

【1話感想・評価】 点数:69

はじめに

富士見ファンタジア文庫っぽい内容の作品だったが、その通り富士見ファンタジア文庫の作品だ。そして小説家になろう出身でもある。本作『転生王女と天才令嬢の魔法革命』は魔法を愛するけれど魔法に愛されなかった主人公、アニスフィアと色々恵まれているけど恵まれていなかったユフィリアの物語のようだ。作品は「王宮百合ファンタジー」と銘打っているらしい。

絵柄は見た瞬間にディオメディアである事を確信できる絵柄で、なかなか安定感のある絵柄をしている。この辺はHighLightで取り上げていくよ。2023年冬アニメ一覧でも書いたが14本のなろう系作品があり、その先頭バッターの本作はTOPを走れるかもしれないくらい良い立ち上がりを見せてくれた。(それでも70点台にはならないのだが、、、)

1話概要

1話冒頭では主人公のアニスが素材集めのために魔物と戦っているところから始まる。箒での低空飛行とナイフ裁きが素晴らしい映像だった。

1話なので気合がはいってましたね。

一緒に狩りに出ていた男たちの語りで、彼女が王位継承権を捨てた王女であり、王族なのに魔法が使えない不思議な人だと紹介される。

王族は魔法が使えるのは一般的なようだ。

王宮で父と弟と遭遇するアニス。陽気に手を振るも、「朝から何してんだ」と怒られる。父親の方は「お転婆で困っている」くらいの認識のようだが、弟の方は心底嫌いのようだ。

その後自室でどえらい美人の給仕と会話をするアニス。昔から魔法で空を飛ぶことに憧れた不思議な存在だったことが紹介される。この辺は世界観と人物紹介の通過儀礼だ。

ごっつ可愛いメイド。
この王女はなんか転生指定るっぽい描写もある、詳細は不明だ。

そして友人?の薬系を専門にしているティルティ(間違っていたらすまん)の元に行く。なんでも魔法を使うことが出来るようになる薬を共同開発しており、そのための素材集めだったようだ。

結構可愛く仲のいい二人。

ここまで”転生王女”側の話をしていたが、後半は”天才令嬢”の話になる。ユフィリアはアニスの弟と茶会の場を設けるが、かなり煙たがられてしまう。

令嬢としてかなり正しいことを言っているのだが、言葉が通じないようだ。

その後、卒業パーティ?のような場所で令嬢に対して婚約破棄が宣言される。どうやら隣の黒髪の女の子にお熱のようだ。こんな華奢なカワイ子ちゃんがいるなら仕方がない。

『くっそ私並みに可愛いな』

これだけなら、王族我が道を行く。くらいで良かったのだがユフィリアがいじめを繰り返していた事、暗殺を企てていたことなどが次々暴かれる。ユフィリアは全く記憶にないので弁明するが、聞いてもらえるわけがなかった。

そこに星間飛行の練習をしていたアニスが乱入してくる。魔法が制御できずパーティ会場に不時着したようだ。

アニスは場の空気を読み、婚約破棄が行われたことを察して、ユフィリアの拉致を決める。

この場は私が預からせてもらうよ!とカッコいいセリフでアニスとユフィリアは空に飛ぶ。

こうしてガールミーツガールな本作が始まる。ユフィリアに冤罪をかぶせていたのは誰だ?とかこの後二人で何するんだろう?というあたりが気になる終わり方だった。

HighLight

絵がすっごく綺麗だった。自分が深夜アニメオタクだという事を思い出させてくれるような作品だった。さすがは私のアナザースカイ:富士見ファンタジア文庫。初心を思い出させてくれる。ディオメディアが送る本作は動きのあるシーンも安心なので見ていてかなり楽しい仕上がりになっている。

本記事では勝手にアニスフィアをアニスと呼んでいるがあっているのだろうか?この少女がかなり明るく前向きな良い主人公だ。ちょっと余裕のある感じが「スライム倒して300年」とか「リアデイルの大地にて」の主人公に似ていて蕁麻疹が出そうだが、気にならないレベルだ。声似てんなこいつら。

FF9の様な逃亡劇だ。でもしっかり親御さんに挨拶に行くみたいだよ。

LowLight

悪い所はほぼ無い。婚約破棄のシーンは悪役令嬢シリーズのそれなのでちょっと嫌な予感がしたが、そっちの方向に倒れなくて良かった。

一番気になったのはこいつらの言葉遣いだ。言動がちょっとネットスラングっぽい臭さがある。具体的に行くとこの薬を開発しているシーンでのやり取りだ。細かい誤字はあるけどこんな感じだった。

「副反応がやばすぎて、笑う」

「は?お前の呪術とか言う陰キャ趣味の方がよっぽどカスなんだが?」

可愛いけどたまに言い回しがネットスラングな少女たち。

こんな感じのセリフが飛び交う。逆に親しみやすいから良いか?

こっちの心の準備が出来ていなかったので「そういう言い回しってありなんだっけ?」と動揺してしまった。大丈夫、大丈夫これはこれでアリとしましょう。しまいには「どう見てもオチンチンで草」とか言ってくれればこっちも笑える気がする。

まとめ

キャラクターデザインが良い、作画が綺麗。それだけでかなり有用な武器になっている。転生系なろう系特有の臭さも控えめでほぼ無臭な仕上がりだ。すっごい助かる。こういう作品が続いてほしい。そしてその中で何か一つ面白い展開をしてほしい。

こういうガールミーツガールな作品は、最近では「処刑少女」なんかが読めない設定もあってなかなか良かった。現状1話では通過儀礼のようなシーンがほとんどだったので、この作者が”描きたいシーン”はまだ先になりそうだ。ちょっと期待して待つ事にしようと思う。

14本中のTOP3に入れるんじゃないですか!?爽やかな内容を期待しております。

※2話も良かったので加点されたよ

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