【総評】石化光線の真実がついに明らかに!?そこに私の関心はなかった
点数:70
筆者が観測した本作の概要
本作は天才科学者の主人公が未開の人類を科学の力でどんどん発展させていく物語である。Dr.STONEは3期を迎えており、謎の石化から復活した人類は徐々に発展を遂げていた。3期では石化解除の鍵を握っているプラチナ、それが眠っているであろう父親の宇宙船を探して、主人公たちが旅に出る展開となっている。宇宙船は見つかるがそこには石化光線をあやつる人類がいて、、、、
前半感想
船が完成して旅に出るまでは、いつもの科学の勉強コーナーが展開される。私が感じていた本作の魅力は大きく2点ある。1点目は「よくわからないが、科学的にそういうものらしい」というフワッとした知識体験を与える点、もう一点はどんどん豊かになっていく彼らを見守る所にある。
それだけに、人類の敵と思われる石化光線の謎について、私個人はあまり興味が無い。「不思議な存在がいて、今の科学では解明できない石化光線。主人公が解明して見せるぜ!」というオチが透けて見えるからだ。
主人公たちの航海中に「WHY WHY」いっている謎の存在が出てきた時、私もWHYWHY言っていた。(”なぜそっちの路線を用意してしまった”の意)
後半感想
後半は石化光線を操る謎の人類(民族)が現れ、そこに潜入する戦いが描かれている。ミニ四駆型のネズミの動きが自由度高すぎるような気がするがその辺はご愛嬌。
最終話まで見ても、その民族の謎や石化光線の仕組みは明らかになっていない。完結編に続く作品なので「まぁ、こんなものなのかな」と言う感じだ。オチに対する感想も批評も特にない。コハクは変わらず可愛い。
ラストでは主人公の父(血は繋がっていないらしい)白夜が息子に何か残そうと奮闘する姿が描かれる。血のつながっていない親子の熱い絆が描かれており、こういった熱量のあるエピソードを作れる所も本作の魅力となっている。言語化すればますます隙が無くなってきたなこの作品。
まとめ
本作は完結しており、結末を知っている視聴者がほとんどなのだろう。私はネタバレ回避術によって未だ結末を知らない身ではあるのだが、その結末が絶賛されていない事から一般人の想像を超えない結末である可能性が高い。
本作の謎や結末に対する関心はほぼないが、登場人物の可愛らしさや応援したくなるパーソナリティは魅力だと思っている。キャラクターの掛け合いは若干幼稚な雰囲気もあるが少年漫画らしくてよろしいのではないでしょうか。
恐らく完結編も放送される見込みの本作は、唯一無二の作風に加えて、アニメーションのクオリティの凄く高いだけに、高く評価してあげられない事が若干心苦しいタイプの作品である。
もう少しだけ言及しておくと、理系分野に特化した教育番組のような内容と毒気の少ない作風から子供たちにかなりオススメできる作品に仕上がっている。大人が見れば”良作”くらいの位置にしかならないが、”子供の科学に対する興味関心を高めるためのアニメ”と考えると、本来のアニメの役割を全うするような素晴らしい作品に仕上がっている。
いや、ほんと”良作”とかで留めるにはもったいないすごく良い作品だと思ってます。私の評価は”会社員になってしまった大人が娯楽としてみる場合”の評価なので、そこはしっかり切り分けて読み取っていただけると幸いだ。
ネギ星人とか言ってる場合じゃないですよ、お疲れ様でした。