公式サイト:TVアニメ『アルスの巨獣』 (ars-giant.com)
【1話感想・評価】 点数:65
はじめに
Q.アルスの巨獣ってアニメは面白いですか?
A.知らねぇ
本作『アルスの巨獣』はDMMと旭プロダクションが企画したオリジナルアニメだ。DMMはDMMPicturesがあるのでともかく、旭プロダクションって言われても作品が思いつかねぇ。今回のオリジナル作品は映像や世界観的にはかなり気合が入っている感じがしたので、ここらで一つ良い作品を打ち立てようという気概は感じた。
肝心の中身の方は?というと「わからねぇ」の一言に尽きる。壁に囲まれた町と巨獣を倒す人々。巨獣を倒した素材等で街が反映している姿を見ると”進撃の巨人”とか”モンハン”とか安易な有名タイトルが思いついてしまうが、主人公の少女周辺は特殊な設定がありそうなので、「アルスの巨獣は〇〇みたいな作品」と簡単に断定する事が出来なかった。
面白い面白くないについては全く分からない。完全ニュートラルな位置という事で偏差値50を象徴するような65点とさせていただいた。伸びる可能性もあるし、全く伸びない可能性もある。熟練のアニメハンターでも目利きできない作品だ。
1話概要
冒頭はナギモリ?と呼ばれる職種の男性が巨獣と戦う姿が描かれる。同伴している女性は光輝いて男の武器になったのか?さっぱりわからないがとにかくOPに入る。
OP後から本編が始まる。主人公のクウミは実験体22号と呼ばれているが、閉じ込められているところから逃げ出したようだ。屋上まで逃げた後、一礼して海に飛び込む。
海から上がると酒を飲んでいる男がいた、後に合流するもう一人の主人公ジイロだが、ここではすれ違うだけだった。
追ってはまだ追ってきているようだが、偶然出会った街の親切な花屋のおばさまにかくまってもらい、服と靴までいただける。美人だと得が多いようだ。
翌日、賑わう街でクウミは行商ミャアと出会う。視聴者向けの説明だろうが、巨獣から素材がもらえる事、それで町は成り立っていることが説明されたのち、クウミが気にした指輪の話になる。
なんでもこの指輪は”約束の指輪”と呼ばれ、選ばれた者はアルスの救世主となるようだ。クウミがしっかり選ばれたようで指輪がはまってしまう。
ここから視点が2回変わる。1回目は帝国のニキトゥス城で女騎士がお偉いさんから蛮族を叩けと命令される。その騎士様は最近は巨獣が多すぎる、お偉いさんは何もわかっていないと随分ご立腹だった。
もう一度視点が変わると街で巨獣討伐をしている姿が描かれる。ジイロは怪我人を救助する活躍を見せて、その結果帝国の偉い人からスカウトされるが、断る。
この夜クウミは見つかってしまい、追いかけられる。そこに巨獣も居合せて訳が分からんことになる。私の乏しい知識では説明できないため画像だけ張っておくよ。
なにがなんだかわからん。それを説明するのがアニメブロガーの仕事だろうがっ!
でもわかんないので書けないです。最後は海の中に落ちる二人だが、額にチューして入った精神世界で自己紹介をして1話が終了だ。
HighLight
作中に散りばめられた謎がめちゃくちゃ多い。少女が放つ黒い霧のようなものに触れると兵士が一瞬で真っ黒になり死んでしまったり、突如光って空を飛んで暴走し始めたりと主人公の少女クウミ周辺は謎だらけだ。それ以外にも主人公のジイロの過去の記憶、巨獣とは?実験体とは?様々な謎が今後次々に明らかに成っていくのであれば、パズルが解けていくような楽しさはあるだろう。アニメを考察したくて仕方がない人たちには格好の対象になる。
キャラクターデザインは若干好みじゃないが、アクションシーンが多いにも関わらずかなり滑らかに動く。ジブリみたいな追いかけっこを見る事が出来たのもあり、制作陣がこの作品に対して気合を入れていることは確かに伝わった。
LowLight
「熟練のアニメハンターでも目利きできない」とは言ったものの、過去面白かった作品の大半は1話で「これ面白いかも」と思わせる傾向にある。法則や理屈の話ではなく統計上の話をしている。
特にこういう完全異世界ファンタジー作品が世間にぶっ刺さった事例は少ない。Cygamesが凄まじい資金をかけた「アニメ進撃のバハムート」とかラノベだったけど「錆喰いビスコ」などがこれくらい独自のファンタジー性を提供していた。評価は人に寄るだろうがいずれも良アニメくらいのもので、年間ベストナインに入ることは無い程度だった。
何が言いたいかと言うと、このアニメも結構伸びてきたとしてもそこらへん(70点前半)が関の山のような気がしている。すっごく面白くなったら最終話感想で丁重に謝罪させていただく所存だ。
まとめ
絵柄の綺麗さや、謎多き少女とその旅を支援する御一行の姿を見ていると海賊王女という過去作品を連想してしまう。「あいつと同じ匂いがするから多分こいつもダメ」というかなり乱暴な論理ではあるのだが、この手の感は結構当たるのだ。
オリジナルアニメは「完結する」「先がよめない」「みんなで考察して盛り上がれる」という長所はあるが、その大多数が屍の山を築いてきた歴史を忘れてはいけない。特に本作のような「硬派なファンタジー作品」はクォリティの高さや、「これぞアニメ!!」と言わんばかりのジブリ作品のような志の高さにリスペクトを送るものの、私個人がすごくハマった事例は少ない。