【2022夏アニメ】プリマドール【最終話感想・評価】

公式サイト:プリマドール

【最終話感想・評価】点数:72

大体の内容は前半で書いてしまったので下記を見てほしい。決して悪い作品ではなかったのだが、練りこまれた世界観の力を発揮することはできなかったように思う。ただ作画だけは最強格なので少し覗いて見て欲しい。

前半の感想はこちら:

物語の後半では過去の戦争で桜花と菊花というオートマタが存在し、戦争で使われていたことが明かされる。そして灰桜は桜花型の後継機で、途中で現れた灰神楽は菊花型の後継機という位置付けだ。

謎の多い灰桜だったが桜花がもとになっているようす。広範囲でオートマタの指揮を執っていた。

元菊花こと灰神楽は過去の記憶から戦争にオートマタを使い、戦いをやめない人間を見限って、そもそも人間がいなくなればいいじゃないか、と全面戦争を始める。(であっているのか?)

ステージでオートマタの乗っ取り合戦が始まる。

結果として暴走していたオートマタの権限を灰桜が奪い取り、内戦全域のオートマタを制御しかかるのが最終話だ。舞台上で5人で歌うことで、暴走するすべてのオートマタを鎮圧することに成功したが、その代償で灰桜は一話で現れた夕霧同様記憶が残らない障害が残ってしまった。

途中の回想シーンはなんか最終回感が出ていてよかったと思います。(小並感)

内容の方はちょっと微妙だったと言わざるを得ない。12話全て流し見ではなくガッツリ見たにも関わらず、知らないアニメの最終回を見ているかの如く、気持ちが乗らなかった。大昔に深夜テレビをつけると知らないアニメが映っていて、なんかストーリーがあるんだろうけど全く分からないな、というあの感じだ。原因は尺が足りないのとやりたいことが多いからで、鍵作品ではいつものことだ。

名前くらいしか覚えていない灰桜。大丈夫、視聴者も大体そんな感じになる。

ダーマエがいなくなっても結局やることは、可愛そうな女の子の物語なのかとは正直思った。全体通して良かったのは各キャラの紹介している前半5話くらいだったように思う。毎週何回か視聴して公式やTwitterや考察情報を摂取して、放送を見た人は楽しめた可能性はある。私はそこまで力を入れなかったので最後に参加できなかった。なんだか参加できた視聴者は少ない気がするが、作品に罪は無いことにしておこう。そういう作風なのだ。

凹むレーツェルさん、実際このシーン居合せたらめっちゃきついんだろうけども

全体的に文句を言っている感じになってしまったが、作画クォリティだけはガチだった。最終回は今季どころか今年屈指の綺麗な映像が続く。夜が多いが、晴れた日中から夕焼け、桜の舞う朝など映像美ガチ勢がスタッフにいることは確かだった。

普通にすごい

物語は最終的に灰桜は記憶がなくなっても他に大切なものがあるということから初期化することを受け入れることになる。ロボットもので感動とくれば初期化と相場が決まっている。最終的な着地もよかっただけに最後5分でやっちゃったのが完全にもったいない。

ストーリーが陳腐なわけでもないし、展開が予想出来てつまらないというわけではない。本当に単純に詰め込み過ぎなだけ。話のグランドラインを作る偉い人がすっごい面白い内容を書いてくれたのに「この量は1クールでは無理なので、申し訳ないですが削りましょう」といえる人物はいなかったのだろうか。もしくは削ってこれなのだろうか。話が練りこまれている分、削りにくいのはすごく伝わった。

ロボットなのに大正時代のような設定は見た目として新しかったように思う。逆に近未来にはしないスタンス。

頼むから2クールでこの作画クォリティで一回やって見て欲しい。作品の評価がグッと変わるはずだ。この作品から書きたいことを一度書ききって、その後に受け手のために削る作業の重要性を学んだ。だがしかし、私の記事がダラダラと長文になる癖を治すことは無いだろう。

キャラ・作画はめっちゃよかったです。お疲れさまでした。
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