【2022秋アニメ】SPY×FAMILY 第2クール【最終話感想・評価】

公式サイト:TVアニメ『SPY×FAMILY』 (spy-family.net)

【最終話感想・評価】点数:80

はじめに

今期と言うよりも今年を代表するようなアニメとして、アニメ界の先頭を走り続けた本作『SPY×FAMILY 』。残念ながら今期は小粒なタイトルが多かったため、本作のようなビッグタイトルがある事はありがたい。今クールの顔となってくれた本作について一応記事に残しておく。

本ブログあるあるだが、超有名作品についてはちょっと斜めの視点で感想を書かせてもらっている。本作を表現するなら、「当たりしか入っていないくじ」のような作品だ。クォリティが高いことは保証されているし見ていて不満などこれっぽっちも無いのだが、本編の進みが極めて遅い。要するに「来週どうなるんだろう」という期待感が全くなかった。これは需要と供給の話になってくるだろうから詳細はLowLightに書く事とする。

分割2クールの1話感想はこちら:

最終話概要

最終話は学校の懇親会にデズモンドが現れるためそれに接触を図るという物だ。

アーニャはまだステラ1つなので懇親会には参加できないが、デズモンド家の次男が父親と合う時間を取ろうとしていることを察知した黄昏がそこに居合わせる作戦だ。

ダミアンは兄に父親に「会う時間をくれないか」と伝言を頼む。VIPの父親とダミアンの距離感は微妙な物のようだ。

父親は忙しいからやっぱり会うのはやめようとする次男。そこにアーニャが説得を試みる。結果的に父親に会うことに決めたダミアンを利用して黄昏はデズモンドとの接触に成功する。

デズモンドと直接会話をする黄昏、掴み所の無いデズモンドに苦戦する。

ついに登場したデズモンド父。
なんやかんや打ち解けたような会話が広がる。

過去のダミアンの発表に触れたりすることで会話をつなぐことには成功したが、最後に黄昏を見送るデズモンドの目は冷たいものだった。

完全に疑われてますやん。

最後の最後にダミアンは思い切って父親に近況を話す事にする。父親と息子の絆が描かれる。

偽物ではない親子関係の良さ?が描かれたところで24話が終了だ。切りが良い所が無かったので初接触を最終回にわざわざ持ってきた感じなのだろうか。

HighLight

何も言えねぇ。作画も声優もOP/EDも何もかもハイクォリティなのだがわざわざ私の言葉で書く内容では無いものばかりだ。日常パートもギリギリ口角が上がらないくらいの笑いがあるので、決して悪くは無いのだが、ゲラゲラ笑うような内容は一つも無かった。満遍なく良かったので振り返った時に取り上げるシーンが無い。いや、面白いし楽しんでるんですよ?私も。

まじで何も言えねぇ。

本作については過去類を見ないレベルのポピュラリティーを持っていた事には触れておこうと思う。社会現状になった鬼滅の刃でさえ、ちょっとグロイシーンや鬼の描写がきついという声はごく一部であったが、この作品に関しては無いと言って良い。

日常パートの笑いも下品なネタやバカにするようなネタは少なく、人のおっちょこちょいを取り上げることはあれど、下に見るような低俗な笑いは少ない。子育て中の奥様方が「HIKAKINのチャンネルなら子供に安心して見させる事が出来る」と言っていたがあれに近いものがある。「スパイファミリーなら安心して勧めることが出来る」という感じのポピュラリティーを感じる。この性質に限って議論すれば、過去有名になったあらゆる作品よりも秀でているだろう。

けいおん!・まどか・進撃の巨人・鬼滅の刃の上を行く大衆性の高さが売りだ。

LowLight

スパイ・暗殺者・超能力者がコラボする日常アニメのような位置付けとなった本作は、曲がりなりにも用意された”デズモンドへの接触と情報の取得”という本編の進みが極めて遅い。恐らく、本編の進みなど世間の需要ではどうでも良く、アーニャを中心とした愉快な日常を見たい需要の方が強いのだろう。

デズモンド父が出てくるまでで24話、24話でステラ1つだからね。

高クォリティで送られる日常アニメは贅沢なもので、限られた期間・予算で死んでいくオリジナルアニメを見ている身としては「少し分けてやってはくれないか」と言う気持ちになる。黒づくめの組織が出てこないコナンを見ているような退屈さを感じる。私個人がヨル・フォージャーやアーニャの大ファンだったら手放しで日常アニメを楽しめたのだろうが、そういう訳にはいかなかった。というかアーニャが出てないとそこまで面白くない気が。

海外でも非常に人気があるヨル・フォージャー。

まとめ

LowLightでは若干の苦言を呈したが、アニメのクォリティとしては対等なアニメが他に存在しないほどに高い。リビングで嫁や子供の前で再生しやすい特性もあって今後続くであろう3期、4期も歓迎する所存だ。未来視のワンちゃんや佐倉綾音演じるフィオナ、ポンコツスパイの東雲なんてのも出てきていた。いろいろなキャラを出しながら遊んでいく感じになるのだろうか。

こんなやついましたね。

勝手な推測というか、どこでも言われている事だろうが、ヨルの暗殺のターゲットが主人公の「黄昏」になる日は来きますかね。お互いの素性が明らかになった後、どのような展開になるのか。こういう日常アニメを逸脱した展開になれば、毎週展開はどうなるんだろうと楽しむことが出来るはずだ。ただ、これだけ人気が出てしまったら作品を畳むような展開にはなかなか出来ないような、、、原作ファンの皆さんその辺どうなんですか?終わりに向かっている感じはあるんですか?

とはいえ何年たっても名前が挙がる作品になる事は間違いない。お疲れさまでした。
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