【総評】逆にこの作品に文句ある人いるの？
点数：６５
筆者が観測した本作の概要
本作『ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜』は、錬金術をテーマとしたゲームソフト「アトリエシリーズ」の21作品目の作品。そのアニメ化作品である。
シリーズ21作品目!!?!? JapaneseRPGと呼ばれる分野の作品は、細々と続くことで有名だが21作品も作っていたとは、、、、恐れ入りました。アトリエシリーズは一切プレイしたことがない筆者だが、アトリエシリーズには「エスカ&ロジー」という2014春に放送されたアニメを通じて面識がある。あれも・・・まぁキャラゲーのアニメ化って感じの内容だった。（もう記憶にない）
本作についてはアニメ化前から「太ももがすげぇ」「ライザが可愛い」「太ももがすげぇ」と噂になっていたので、満を持してのアニメ化！となった。しかし、結果は毒にも薬にもならない物だった。
私個人の本作に対する感想は「想像を遥かに超えてくるレベルで、想像通りだった」であり、驚くほど驚きがないという未知の体験をさせてくれた。
逆にこの作品のアニメ化に文句ある人っているんですかね？多くのアニメを視聴している皆なら、「まぁこんなもんでしょ」ってなったくれたはずだ。
最終話は師匠やクラウディアパパに一人前と認められている姿や、町に散らばる石板を集めてお宝を発見する姿が描かれる。ちなみにお宝の中身は大したことない植物の種だったが「そこに当たり前にあるものがとても大事なものだよ」と教えてくれるメッセージだったようだ。
最終話に竜退治じゃなくて冒険する彼女たちの日常を持ってきた点は、ちょっとだけエモかったかもしれない。
普段だったら最終話周辺の流れを書いて、ここが良かった悪かったを書くところなのだが・・・・一通り書いた内容が、あまりに虚無だったのでお蔵入りになりました。夏アニメ１発目から情けないがダラダラと感想を書くことにするよ。
HighLight
ライザとその相棒？のクラウディアは確かに可愛い。しかし、端的に表現するとそれ以外に取り上げるほどの長所はない。
強いて言うなら、キャラパワーでゴリ押してくる感じは少なかった。旅の仲間や世界観、周囲の人との関係を掘り下げる描写が中心になっていたため「”物語”は”比較的”上品な作品」という印象がある。
確かに不自然にライザの太ももがアップになるシーンは多かったが、用法・容量は守られており・・・ん？守られていたっけ?太もも映すだけのシーン多すぎンだろ。
女性キャラのデザインが男性の欲求を凝縮したような存在なので、内容はやりすぎないらいでバランスが取れているのだろう。さすが長寿作品のメーカだ、バランスのとり方を心得ている。
LowLight
まず言うまでもなく、めちゃくちゃ内容が弱い。2011年頃から私は「可愛いキャラクターの邪魔をしない、添えるだけのストーリーで十分」と言ってきたが、この作品のストーリーは流石に味がしない。
地元の友達と可愛らしい魔物と戦ったと思えば、恐ろしいドラゴンは錬金術でつくった小包で倒せてしまうアンバランスさ。戦闘シーンに”迫力”や”戦略”は無く、見どころは無い。かと言って、ヒューマンドラマが売りかと言うと、決してそんなことも無い。
大味なまとめ方をすると錬金術の先生と出会ったライザが村人や旧友との信頼を獲得する物語。なわけだが、サブタイトルの”常闇の女王”も”秘密の隠れ家”も一切出てこない。ナイナイ尽くしの本作はライザのキャラ人気が強いことから、過去のアトリエシリーズにあった恋愛色も全くない。
「これだからゲーム原作のアニメは・・・」と言われても仕方がない仕上がりとなってしまった。せめて物語終盤の部分までアニメ化できていたら結果は違ったのだろうか…？とはいえキャラゲーのストーリーに誰が興味持つんですかね。
まとめ
ライザが脳内配偶者になっている人が世の中にはいるだろうから、BDや特典で結構な収益が得られる・・・のかもしれない。確かに本作の内容を議論すれば「つまらない」「ツッコミどころが多い」本作だが、ゲームの序盤なんてそんなもんだとフォローしてあげたい。
いまいち制作側の意図が掴めなかったのだが、CMを見ると新作ソシャゲの宣伝がメインの目的だったようだ。これサブスクでみているほとんどの人たちは気づきすらしなくないか？テレビCMを目的としたアニメ化は流石に時代錯誤だとマーケターの人も気づいても良さそうだが・・・
CMをすっ飛ばしたアニメ勢の中で、気になった人がいたら原作をお楽しみください。だとしてもサブタイトルの要素一切出てこないし・・・何がしたかったのかいまいちわからない消化不良なアニメ化になってしまった。
すごく好きだったシーンとか、カッコいいと思ったセリフ、伏線！とかあればよかったんですけどね、すいません無いです。
そういえばライザのCV:のぐちゆりの声、めっちゃ内田真礼に似てません?お疲れさまでした。
