【2023夏アニメ】自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う【最終話(12話)後感想・評価】


【総評】ある程度成立してしまったのが本作のヤバいところ
点数:61

筆者が観測した本作の概要

本作『自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う』は言うまでもなく小説家になろう出身のライトノベルだ。自動販売機マニアの主人公が事故死で転生した先は異世界。しかも人間の姿ではなく自動販売機になっているという設定。

完全に出オチのアニメではあるのだが、恐ろしいことにある程度作品として成立してしまっている。こいつが打ち出した実績は、おそらく”なろう出身界隈”では大きく、後続の作品に影響を与える可能性は高い。

余談だが、漫画版のイラストは憂姫 はぐれが担当している。大昔からトモセシュンサクと比較されていた覚えがあるが、いまなお活躍されているようで何よりだ。

ぶっちゃけ面白い作品ではないが、人と違うことをやって結果を出している。この側面を見ると雑にクソアニメと言いにくい作品となっている。というか、どう考えてもマジメに感想書く奴が一番バカに映る作品ですよねこれ?(自覚あり)

HighLight

まず、作品が自動販売機に徹していること。これは本作が死守しなければならない絶対防衛ラインであり、見事に死守してくれた。作品の展開やネタ不足に苦しんだ結果、途中で「人間の姿にもなれます」「普通に会話できるようになりました」とかなっていたら袋叩きになっていたところだろうが、本作ではそれがない

それどころか、あらゆる自動販売機に変身してピンチを突破するという、作者の謎の”自動販売機愛と自動販売機知識”を感じる。この種類の作品を何と呼べばよいかわからないが、「異世界転生(フォルム:人工生産物)」としては満点に近い動きをしていたように思う。

冷蔵庫だったら「物を冷やす」、洗濯機だったら「物を洗う」しかできないわけだが、自動販売機なら「自動で何かを売る」という非常に汎用性に高い選択のように思う。・・・何が言いたいかと言うと良い題材持ってきましたね、”自動販売機”。

LowLight

流石に設定の無理がたたっている。結局面白い作品は人間関係を主軸とした友情・愛情・謀略・復讐あたりが中心になってしまうので、ここを破棄した本作は苦しい側面がでかい。タイトルを見ただけで「バカみてぇなアニメだな!誰が見るんだこれ」と言われることは多かっただろう。

実際中身は「大活躍しているのが自動販売機」という異常な設定を除けば、シンプルな主人公無双作品なので、面白い物語が見たい人の評価は高くならないだろう。面白かったシーン、かっこよかったセリフ。一切ないです。「へぇ~こんな自動販売機あるんだぁ」。これだけ。

めちゃくちゃ無理なチャレンジをした事だけは評価できるんですけど、物語としての面白さは私個人は全く感じなかったですね。”超恐ろしいラスボスの存在と話す自動販売機”、”照れる可愛いヒロインとキスする自動販売機”。そういうギャグだったんですかね?

まとめ

書いていて馬鹿馬鹿しくなってきたけど最後も真面目にまとめるよ。

私はこの作品を「つまらなかったけど、面白いことをしようとしてたよね」と言う印象を持っている。”自動販売機に転生する”が良かったかどうかはわからないが、人から「そんな設定やめとけ!」「誰も見たいと思わないぞ!」と思われるような一手を打つ人物が、業界を発展させてきた・・・のかもしれない。

私が危惧していることは、これからインスパイアされた雑魚作品が量産される事。車・家電全般・スマホなどを転生対象とした作品が出てきそうで怖い。こういった作品が出てきたときは「ハッコン、お前がある程度アニメとして成立しちゃったからくそアニメが増えたじゃねぇか」とTwitterに投稿しようと思う。

最後に思うことが1つだけ。自動販売機らしく言葉に制限がある設定を徹底したのは良かったけど、それって「まともに会話できないようなレベルの内容の作品でも満足できる視聴者が多い」。という悲しい現実の裏付けなのでは・・・?

誰もが引き留めるような事にチャレンジする人は好きです。AEDを出したいがための強敵だったのかもしれないけど、自動販売機でシリアスやると違和感凄いんだから、ギャグに振った方が良い気がしましたね・・・私個人は。2期やるというのが衝撃の事実。お疲れさまでした。

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