【2022春アニメ】古見さんは、コミュ症です。【BackPort】

公式サイト:TVアニメ『古見さんは、コミュ症です。』公式サイト (komisan-official.com)

【感想・評価】 点数:60

はじめに

○○さんシリーズでコミュ障を題材とした作品。コミュニケーション障害を持つ主人公の古見さんが主人公の只野くんと出会うことで少しづつ友人の輪を広げていく物語だ。記事を書いて知った事実だが、なんとNetflix独占配信のため他のプラットフォームでは視聴することが出来ない。Netflixの慧眼をくり抜きたいところだ。大事な事を伝えておくがこの作品はコミュ障ではなくコミュ症と表現している。あくまで原作オリジナルの言葉だからね、という逃げ道を作ったのだろうか。

こんな紹介では少し重そうな話だが、内容はコミカルな日常物。個性豊かなキャラクターに囲まれたハートフルな展開が続き、それを送り出すスタッフのレベルは高い。特に青春を前面に押し出した1期OPや、下校時間の懐かしい雰囲気を描いた2期EDは手が込んでいる。

物語の概要

1期と2期で記事に分ける理由もないので超ざっくり流れを描くよ。日常系アニメなのであらすじも何もない。良くある学校行事を題材に各話完結で日常が描かれる。

1話は主人公の只野君は、容姿端麗でクラスで神格化している古見さんの隣の席になる。隣で彼女を見ているうちに彼女がコミュ症である事に気づく主人公。

黒板が埋まるほどの筆談をしたのちに友達100人作る協力をすることになる主人公。

その後クラスの個性豊かな友人たちと出会い、友人が増えていく。その後は海、運動会、みんなと買い物、夏祭りと爽やかな青春が軽快なギャグパートと過ぎ去っていく。

若干悪意のある画像のチョイスになった気がする。地上波で流れたのだから仕方ない。
只野君と恋愛事情のような描写は少なかった気がする。序盤は。

文化祭ではメイド喫茶をやることになる。その中でメイド姿で女装をしている主人公が古見さんを誘って踊ることとなる。ちょっと恋愛漫画っぽい雰囲気だ。

ちなみに2期で1年生編が終了となるようだ。24話分割2クールでの放送だったが、告白するほどの関係にはならなかった。見ていると付き合う直前の男女の様に見えるのだが、原作ではそういう関係になっているのだろうか。

バレンタインで勇気を出す古見さんと
ホワイトデーのお返しであたふたする二人。

24話では雨の降る教室で「クラス替えになると別々のクラスになってしまうかもしれない」と不安そうな古見さんが描かれる。黒板でたくさん筆談した日からあっという間だったようだ。

洒落た描写の多いスタッフ。そういうのはどんどんやって行こう。

只野君と出会っていなかったら古見さんはどんな一年を過ごしていたのだろうか。自分も〇〇と出会わなかったら、どんな人生だったのだろうか、とエモい気持ちになる題材の作品だ。

HighLight

これぞ日常アニメと言う感じの、良い意味でライトな内容と映像が続く。原作の絵を踏襲したアニメの絵柄はクォリティが高いこともあり、好きな人には高い評価を得ている。

に、二十七巻まで出ているのか、、、

コミュ障という題材にした作品は珍しかったのか、実写でのドラマ化をNHKが行っているほどだ。良い人との出会いは人生を好転させるよね、という大体の人が経験する人生の良さを題材としていると捉えれば、NHKが手を出すのも納得の内容かもしれない。題材と主人公・古見さんの恋愛パートは良かったはずなんだ。

正直「3D彼女リアルガール」くらいなぜ実写化されたのか謎。

LowLight

ここまでの記事でお察しの通り、私自身はあまり好きな作品では無い。繰り返すが作品の出来は良いので、ここからは好みの話だ。長所と短所は表裏一体で同じもの。OK?ここでは個人的不満を2点上げる。

まずは古見さんのデザイン。原作準拠で「原作もこの絵だから好きだ」と人気があるのだろうが、私はちょっと慣れるまで時間がかかった。慣れた頃には、古見さんと只野くんだけが映っている状態でのやり取りは、全然OKという感じになったと言っておく。

1期冒頭の黒板でやり取りをする二人。さわやかな演出が続き、ハイセンスなスタッフの実力派出ていた。

2点目は個性豊かな友人達だ。先に結論を言っておくが、この作品のキャラとギャグのノリが”合う人””合わない人”がでてくる。私は合わない方だった。

まず作品を好きになれるかどうか、人の感想に流されないように頑張ってみよう。

設定上個性豊かなキャラクターが出てくることは良いとして、そのキャラクター達が微妙だ。ファンからバッシングが飛んできそうなので、少し優しい表現をするとコロコロコミックに出てきそうなキャラクターが多いのだ。

あのキャラ面白いよね!このキャラ良いよね!と言いたいのだが、さっぱりだった。ちょっと面白くないな、微妙だな、と1期の前半で気づいしまうと、その後現れる怒涛の個性豊かなキャラクター達全てに「うわ、くだらね」「あーつまんね」「なんか長く感じるけど1時間SPだった?」と自分の中の厳しい感想を抑えることが出来なかった。

とにかく長く感じる。この牧野ステテコのネタ並みに長く感じたのを覚えている。

まとめ

こんな記事の内容だった上に、Netflix限定なのでこれから見る人も少ないだろう。原作ファンの方や、アニメを楽しんだ方の気分を害した事は謝罪しておく。アニメの出来が良い事、古見さんと只野くんだけが写っている間は許容できる、と言う感想で勘弁して欲しい。

しかし、この作品は長期連載・2クール制作・実写化済みと実績だらけの作品だ。

私がコレをお勧めすることはない。「1番好きなアニメは古見さんかなぁ」という人が目の前に現れたら、私は普段全くアニメを見ない人間のフリをし始めるだろう。

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