【2022秋アニメ】後宮の烏【最終話感想・評価】

公式サイト:TVアニメ「後宮の烏」公式サイト (kokyu-anime.com)

【最終話感想・評価】 点数:74

はじめに

1話もしくは2話完結で超常現象を烏妃が解決していくような物語で、かなり見やすくて良い作品だった。死者、亡者にも優しいと言われた烏妃が「私にはこれしか出来ない」と吐き捨てたシーンをみてカッコイイと思ったのは私だけでは無いはずだ。可愛い、カッコイイ、可愛いの三拍子で期待以上の結果を残してくれた烏妃(ニャンニャン)について感想を綴らせて欲しい。

わかんないけどこのうれんにゃんにゃんに選ばれたら、烏妃になる。そういうシステムだ、多分。

一話感想はこちら:

最終話概要

宵月(ショウゲツ)を撃退することに成功した烏妃達は夜迷宮に帰ってきていた。

帝は宵月に関わる情報を集めていた。宵月には協力者がおり、宦官として後宮に入り込んだようだ。

そこに魚泳が後宮を訪れ、夜迷宮を訪れる。引退する前に麗娘(れいじょう)についての昔話をしてくれるようだ。二人は碁を打ちながら話をする。

明るく、家族・友達に囲まれた普通の少女だったようだ。烏漣娘娘(うれんにゃんにゃん)に選ばれるまでは。

そして懐の刀で私を殺しに来たのだろう?と烏妃が言ったところで魚泳が刀を取り出す。宵月を送り込んだのはこの魚泳だったようだ。

歴代の帝は麗娘(れいじょう)に心を開かなかった。しかし寿雪は違って恵まれていると話す。そこに納得がいかなかったようだ。

「麗娘には寿雪がいた。麗娘がどれだけ寿雪に愛を注いでいたかは見ればわかる。麗娘が愛した寿雪をあなたは殺そうとしたのだぞ。」と帝は魚泳に言いつける。

一件落着した所で、帝は夜迷宮に泊まりたいと言う。ここで一度眠った時が一番よく眠れたとの事だ。

最後は雀姫の父が恵瑤((ケイヨウ)=鵲妃のこと)が迷惑をかけたと帝に謝罪に行くシーンが描かれる。そして烏妃が恵瑤への追悼の言葉と愛の詰まった文が届いたと話す。

地味に良いシーン。

そして烏妃では無く、烏としての語りがあり最終話が完結する。

HighLight

地味だが取り上げたい良かったシーンが1つ。7話で帝が麗娘に対して経緯を払うシーンがあった。帝と烏妃が距離を近づけるきっかけになった。小手先の話ではなく『人が大切にしているものを大切にする』という人付き合いの真理を描いたようなこのシーンは良かった。何をカッコイイと思うか、作者と趣味が合いそうだ。

麗娘に敬意を払う帝。狙って無いだろうけど人の心の掴み方を知っているイケメンだ。

最後にもう一つだけ、エンディングの『夏の雪』が素晴らしい。映像は控えめなのでランキングには出てこなかったが曲単体では私の中ではかなり高い評価を得ているぞ。

LowLight

めちゃくちゃ人の名前が覚えられない。コウシュン、エイセイ、ジュウジュウ、カジョウ、ジャクヒ、ヤメイキュウ。最後は建物の名前か。ターチャンとかあだ名になったらもうさっぱりだ。感想を書いていても漢字が全く分からない。なのでほとんどカタカナで書いているよ。

そこに烏の生い立ちからショウゲツの正体、兄弟、チラ見えするカラスの両親と理解が追い付かない設定と単語が応酬している。1クール30本超見ている私の脳のキャパシティの限界を超えていた。これは確実にこちらの落ち度。漢字とか読み方とか間違えてても見逃してね。一回見ただけで覚えるの無理わよこれ。

続編あるんですか!?話よくわかってないけど楽しみにしてていいですか!?

まとめ

人を頼るようになった自分は弱くなったと烏妃が話していたり、過去に冷たく追い払った鵲妃に対して「彼女の悲しみに寄り添わなかった」という11話の烏妃はめちゃくちゃかっこよかった。

優しく正しい主人公の烏妃(うひ)こと寿雪。

作中を通して彼女の考え方が徐々に変わっていく姿を見ることが出来る。それが烏妃として正しい事か、求められている事かはよくわからない。良くも悪くも普通になっていった烏妃だが、私は良いと思います。あぁいう烏妃の方が。

最初は冷たい雰囲気があるが優しく可愛い烏妃、今期の隠れ最優秀主演女優かもしれない。深夜にゆっくりと静かに見れるアニメとしては十分に合格点の仕上がりだった。

最初は結構衝突することもあった二人。水野朔さんはこれからもチェックしておきたい声優。

総評として一言だけ。アニメーションの出来はなかなか良く、人間関係の齟齬や死、恨み、感謝を中心としていた。人と人との関係について深く掘り下げた本作はそもそもクオリティが高い。順当に良い作品で完走してくれた。恋愛ものに傾倒せずに中華ファンタジーを徹底してくれたところも地味に加点ポイントだ。

良い主人公だったなぁ。髪下したバージョンもカッコいい!お疲れさまでした。
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