【2023春アニメ】トニカクカワイイ(シーズン2)【最終話(12話)後感想・評価】


【総評】司ちゃんが嫌いな男なんかおらんNASA君が好きな男もおらん
点数:70

【筆者が観測した本作の概要】

恋愛作品の多くは付き合うまでの過程を描く作品が多いが、本作は付き合った後にフォーカスを当てていることが特徴的な作品である。つまるところラブラブの新婚夫婦がイチャついている姿を見てニヤニヤしよう。という作品となっている。本作は人気があったのか2020年に放送された1期の続きの作品となっている。一応、漫画原作。

シリアスな展開になるとは考えづらいが、お嫁さんの司ちゃんは月から来たお姫様?である可能性があるのでかぐや姫的なシリアス展開はあり得るのかも知れない。と思っていたが、そんなことは無かった。いくつか謎を残したままだが、平和な終わり方をしている。

【前半感想】

マジでタイトルの通り司ちゃんが「トニカクカワイイ」。しっかりもので可愛い一面を持つ司ちゃんを、今年度バロンドール受賞候補の鬼頭明里が演じている。これが最高に良い。どういうわけか普通の女の子を演じることが少なかった鬼頭明里が、正統派お嫁さんを演じた本作の破壊力は本物である。

温泉に一緒に行くようになったり、チューする事が多くなったりと若干進展が発生しているくらいで、特別取り上げる事は無かった。

【後半感想】

えーっと後半はなんだったけ、、、キャンプに行ったり温泉に行ってNASA君のスケベ心が止まらない描写が続いたり、焼失したアパートの建て替えが完了して新居生活がスタートみたいな感じだったかしら。司ちゃんかわいい以外に覚えている事はほとんどない。

一応最終話では月の石が意味深にNASA君に渡されてたり、司ちゃんとおBABAの怪しい関係が醸し出されている。この作品のシリアス展開には興味ないけど、3期があればこの辺りでひと悶着するかもしれませんね。

【まとめ】

ハッキリ言ってアニメーションのクォリティは高くない。内容も日常を描いた物でしかなく、工夫のある展開は無く、誰にでも出来るような笑いが散らばめられている。にも関わらず作品を視聴した時の満足感は非常に高い。これは作品タイトル、視聴者が見たいもの、制作陣が描きたいもの、これらが完全一致している事が大きい

意外な展開や視聴者を動揺させるような展開は一切なく、トニカクカワイイだけを続けた本作は視聴時のストレスが極めてフリーである。頭空っぽで見ても作品の魅力を100%享受することができる。男女関係の複雑さや喧嘩の先に絆が深くなる。という方が現実に近い気がするが、終始フワフワニコニコラブラブしているこの作品は「なんの苦悩も無く幸せな新婚生活を送ってみたい」という需要を満たす作品だったのだろう。「こんな新婚生活をしたい」と思わせてくれる作品である。

どんな需要を満たす作品かを抑えておき、そこを忠実に遂行すればアニメーションのクォリティは多少不足しても、高いお客様満足度を実現できる良い例だったのではないだろうか。他の低予算アニメも見習ってもらいたい。

予算が無い、弱小製作チームが成功を掴む糸口を示してくれている様な本作。ただの脳死アニメではなくすごく狙いすました脳死アニメだったのかもしれない。司ちゃんは鬼頭明里のベスト3に入る良い役だった。

お疲れさまでした。3期が来ても是非見たいと思います。最終話後に地上波放送を告知された制服編は過去サブスクで公開された1話完結映像だり、3期ではないので注意。

※7/3 追記 制服編の後に女子後編というのが4週間(曜日未固定)にわたって放送されている様子。放送形態がややこしすぎんだろこのアニメ。


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