公式サイト:TVアニメ「お兄ちゃんはおしまい!」公式サイト (onimai.jp)
【最終話感想・評価】 点数74
【総評】変態の変態による変態のためのアニメーション(最高クオリティ)
はじめに
OPやEDが良く動き、作中でもCGを絡ませながら今季1,2を争うハイレベルなアニメーションを提供している事で名を挙げた本作『お兄ちゃんはおしまい!』。化学系の妹による謎のお薬で少女の姿になってしまった引きこもりの物語だった。キャラは可愛く、なんかエロい。エロいって言うかフェチを感じる。リビングで流すことは出来ないが良作だったということは否定できない。
言いたいことは色々あるのだが、本作が他の日常アニメと突き抜けているのは作画レベルの高さだろう。止め絵が綺麗とかそういうレベルでは無く、他愛の無い変わシーンですらす動きが滑らかすぎる。歩く・ジャンプ・手を挙げる等あらゆる動作に「タメ」があり動きに枚数が多い事からかなり自然な動きを提供している。
作画の影に隠れがちだが、笑いや会話のテンポが良いので見ていてダレることがほぼ無い。ちょっと下っぽいネタが多いが、コメディもちょうどいい塩梅なので退屈に感じる事も無い。あれ?死角無しじゃないかこの作品。
1話感想はこちら:
最終話概要
最終話は仲良しグループで温泉に行く話だった。あれやこれやと予定が決まり、雪国まで温泉に来たようだ。
日常的な映像が流れるので特に取り上げる事も無く観光をしている。絵が綺麗だ。
事件が起きるのは温泉に入っている時の事、午前中から違和感があったらしいが、温泉で同級生と遊んでいる内に女体化の薬の効果が切れ始めてち●こが生えてきた?ようだった。
みはりがすぐさま連れ出し、相談をする二人。「どうするんだよぉ」と困るまひるにお薬がある事を伝えるみはり。ただし、飲んだらまた女の子生活が続く事を踏まえて、悩むまひる。
その後もまひるの悩みは続く。周りの友人はまひるに元気が無いことに気付いているが、詳しくは分からないようだ。雪が降ってきた庭でみんなと遊ぶうちに、今の友人関係の居心地の良さを再認識して薬を飲むことにするまひる。
温泉でまひるの体をさわっていたもみじは寝ぼけながら、股間を確認する。何もない事を確認して眠る。翌朝本人は覚えていなかったらしい。
夕焼けの綺麗な電車で最終話が終了する。兄改造計画がすすんでいてみはりは満足そうだった。人間関係の良さを一度知って貰う。そのための機会だったというところだろうか?
HighLight
制作会社はスタジオバインド。過去作品は『無職転生』のみ。どういう作り方をしたらこの高クオリティが保てるのか知りたいところだが、そういうのはそういう知識が得意なオタクのブログに任せる事とする。別に完パケしてるわけじゃないんだよね?
書き出しでも言ったがとにかくアニメーションとして完成度が高い。ここまでクオリティが高いと、尖ったキャラ人気や切れ味抜群の笑いも不要であり、少しアクセントがあるだけで十分だ。本作ではそのアクセントが変態性でありTS物であることだった。
TS物が好きで美少女動物園が好きな視聴者は大満足だった事は間違いない。それだけに「おにまい」みたいな他の作品をさがすと同じレベルの物はほぼ見つからないだろう。(TS物って基本B級アニメだし)
LowLight
性転換作品とはいえ、男主人公は生理になるなんて見た事ねぇぞ!!
ポップな絵柄と良いギャップという意味で変態性が高い。これ良い所なんですかね?悪い所なんですかね?誰か教えてもらって良いですか?分かっているのは、リビングで流せない事だけは確か。
あと、一言投げておきたいのはED映像についてだ。めちゃくちゃ良く動くけど、なんか気持ち悪くねぇか?アニメーションやストーリーもそうだが、フォーカスを何処に合わせるのか決まっている方が私は好みだ。良く動くキャラと静かな背景。このバランスが”良く動くキャラ”を際立つと思うが、いかがだろう。全部動き回っていれば良いわけじゃないんだなぁと思っただけさ。
(遅すぎる自己規制)
まとめ
個人的な情報なので最後に書くこととしたが、本作みはりの出番も立ち位置もキャラデザも最高でしたね。石原夏織の透明感のあるボイス大好き侍の私は大変満足する作品だった。サンキューみはり、フォーエバーみはり。
この作品実は作画が平均点くらいでも結構機能していたんじゃないだろうか?それくらい内容が男女あるあるで楽しむことが出来た。もっと言えば、別に性転換物じゃなくて普通に女子高生の日常物作品でも十分に人気が出ただろう。
何が言いたいかと言うと”何か一つ欠けていたといても、まだ良作だった可能性がある良作”という事だ。キャラデザや、内容に関する個人の好みは一旦置いといて、この作品がアニメーションとして評価されるべきであることは間違いない。
好みの範囲で74と言う所に落ち着かせたが、アニメをみている目的・趣味趣向次第では80~90と言い張る人もいるだろう。それくらい出来がいい作品だった。