【2022秋アニメ】新米錬金術師の店舗経営【最終話感想・評価】

公式サイト:TVアニメ「新米錬金術師の店舗経営」公式サイト (shinmai-renkin.com)

【最終話感想・評価】点数:63

はじめに

言われてみればアトリエシリーズのような雰囲気のこの作品。すいませんアトリエシリーズ知らないで喋っています。女性主人公であれば、なろう作品も見やすい。この定説に乗ってきたような作品だった。

錬金術師の少女が戦闘面でも圧倒しているのはパワーバランスが悪い気がするが、穏やかな映像が続くので見やすかった。おっさんが少女に転生しているわけでは無いのが救いで、漫画タイムきららの亜種のような視聴感がある。

美少女を指さして「中身がおっさんじゃなくて良かった」ってどう考えても異常事態だろ。どうなってるんだ昨今のアニメ界は。

統一教会問題で盛り上がっていた時期なので宗教ネタっぽくなった1話感想はこちら:

最終話概要

11話ではサラマンダーを発見し、装備を整えて討伐に行く内容だった。ギリギリのところでサラマンダーを討伐?氷漬けにして11話が終了する。これで村で起こる地震や、転送陣故障の問題も解決するはずだ。

師匠もチラ見えするが、ギリギリの戦いを見守ってくれていたようだ。

目先の問題は解決したところに、主人公サラサの元に一通の手紙が届く。どうやら両親がかつて経営していたお店が軌道に乗ったので手伝いに戻ってくれないかという話だった。

露骨に暗い表情のロレアちゃん。

サラサは王都の店の状況を聞きに行くことにする。7年もかかったが両親のお店は無事復活していたようだ、そこでサラサは「戻るために話を聞きに来たわけじゃない、どんなお店になっているか見たかった」という事を伝える。

顧客にも信頼を得ている良いお店になっていたようだ。今の責任者は、その上でサラサの両親が残したこのお店をサラサに継いで欲しいと話す。

多くのお客さんで活気づいているお店。悪役からお店を取り返す!みたいな内容じゃないのがエライ。

両親の言葉を思い出すサラサ、「お店をいつかサラサに継いで欲しい」と話していたことを思い出す。心が揺れるサラサは師匠の元に相談に行く。剣の稽古をつけるという事になり、剣を振るいながら師匠からアドバイスをもらう。

かなり師匠らしいキャラをしている師匠。
今は亡き両親の言葉を差し引いてでも自分のやりたいことを選ぶってエライ選択だぞサラサ。

最終的に両親の店の責任者をしてくれている人に「皆を幸せにするなら自分が幸せにならないといけないと感じる。だから私は自分のお店と村を皆で発展させていきたい」と話す主人公。相手も快く理解してくれたようだ。

最後の最後に作者の理念らしきセリフもあった。たぶんいい人なんだろうなこの作者。

大味な終わり方にも見えるが、日常系アニメの締め方はこれくらいでちょうどいいと私は思う。

HighLight

ユルフワな雰囲気はあるがアイリス(青髪)の少女の初登場時は片腕が欠損した死にかけの状態だったり、ウンコする場所を求めて少女二人が争ったりとまんがタイムきららでは無いな、と再認識するシーンもある。しかしながら美少女動物園に近い物を感じるので、録画を再生するのが苦痛ということは無かった。(むしろ気軽に見れるので優先して見ていたほどだ)

なろう系アニメあるある~♪腕吹っ飛んで元に戻す~♬

なろう系作品のハードルが下げ止まりしているのだけだが、この作品は見ていて不快感はほぼ無い。ローコストの作画ではあるものの、可愛らしい世界観は維持されており、安っぽい悪役や趣味の悪い敵役も出てこないため、冒険ファンタジーに徹していて良い。

ほっとけば燃え尽きて消えてしまいそうな魔物フレイムベア―、どうやって繁殖してきたんだ?こんな魔物でも人間の敵が現れるよりましかな、、、

主人公の万能感による自己承認がちょっとうるさいが人間の負の感情を抱えたシーンが少ないため、朗らかな気持ちで見る事が出来る。やはり「転生していない」・「女性主人公」・「スカッとジャパン系ではない」これらが揃えばそこまで気持ち悪い作品にはならないのだろう。来期放送予定の14作品のなろう系もこの作品くらい爽やかな冒険ファンタジーだったら良いのだが、、、

LowLight

シナリオは起伏が少ない。そのため「次どうなるんだろう?」という期待感が全くない。1クール丸々みれば錬金術でお店経営をする少女の日常アニメだったわけだが。練りこまれた設定や驚きの展開を期待する視聴者には合わなかっただろう。とは言え、この作品で突如シリアス展開になって主人公が説教臭いセリフを吐いて締めていたら凄く嫌いになっていたと思う。

キャラクターデザイン的には結構可愛い。動くと立体感の無い感じにはなるけど。

日常アニメとして評価すると、今度はキャラを取り扱う時間のバランスが悪すぎる。話の中心は常に主人公サラサにあるので、細かな日常を切り取っても話の”幅”というか”種類”が少ない。これでは主人公を「好きに成れるか否か」がそのまま評価に直結してしまう。アイリスの方が若干セリフが多いので彼女がどんなキャラか分かったが、金髪のケイトに関しては主要キャラっぽい位置にいるのにどんな人物像なのか全くわからない。それほどセリフが少なく、掘り下げが皆無である。それでよかったのだろうか。

なんて画像をチョイスしているんだ。

まとめ

1話の感想では『女の子4人揃ってからは脳死美少女動物園が始まるかもしれない』と書いてあったわけだが、期待通りの展開になってくれて安心した。主人公万歳感が少しするが、そこさえ気にしなければ非常に優しい内容の物語が続いている。

錬金術師として作っている道具や魔物の素材などは中学生でも考えられるような内容ではあったが、きっと作者が目線を意図的に下げてくれたのだろう。

主人公に大事なシーンで「皆を幸せにするなら自分が幸せにならないといけないといけない」と話すくらいなので、作者はこの作品を書いていて幸せなのだろう。及第点そこそこのアニメ化も問題なく終えたので、原作者や原作ファンが満足している事を祈るばかりだ。

ここまで「この作品の作者はきっといい人なんだろう」と、私が太鼓判を押して話してきた。なので頼むから『有名ライトノベル作家、脱税で逮捕』とか成らないで欲しい。もしそう成ったら記事にするからな。そいつは有名じゃないって。

〇〇ホライズンの作者
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