公式サイト:TVアニメ『英雄王、武を極めるため転生す 〜そして、世界最強の見習い騎士♀〜』 (auo-anime.com)
【最終話後感想・評価】 点数68
【総評】アニメーション〇、キャラクター〇。これだけで深夜アニメはこれだけで良かったんだ。
はじめに
本作『英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~』は前世で人望厚い国王として天寿を全うした王様が、死に際に神様?に「来世は武人として極めたい」という願い共に転生する物語だ。1話感想でも書いたが、少し古い色の塗り方と美少女の中身がジジイという2点だけが少し気になるが、おつりが帰ってくる程度に見やすい作品だった。
とにかくロクでもないハイランダーを主人公がぶっ飛ばすスカッとジャパンな作品なのだが、この主人公が説教臭い発言をするわけでもなく、相手を懲らしめる訳でもなく、とにかく『腕試しをしているだけ』というスタンスが徹底されていた。倫理観や常識の外側に居るような存在のイングリスはどういう訳か個人的にはOKだった。
作品全体の話をすれば、戦闘描写が多いにも関わらず、作画はそこまで衰える事も無く、むしろかなり優秀な部類だった。キャラクターデザインが”どうしようもないキモオタ向け”だが、控えめに言って最高である。
言うまでも無くオタク向けのバカみたいな無双作品ではあるのだが、私個人が嫌っている主人公のドヤ演説も無いのでとにかく見やすい。元人格者の国王なんて、触れたもの全てに説教垂れそうなのに不思議な作品だなぁ。
HighLight
気持ち良いくらいキモオタ受けを狙った美少女騎士の面々は実に深夜アニメらしい。これが作画が崩れることなく1クール完走してくれた訳だから僥倖と言う他ない。主人公が俺TUEEEEしていて、不快感が無い作品大好きなユーザにはオススメできる作品かもしれない。
学びのある説教臭い作品は好きだが、説教臭いバカみたいなアニメは嫌いだ。このアニメは『女の子が可愛いだけのバカみたいなアニメ(作画良好)』であり、深夜アニメ本来の需要を満たす様な供給だったと思う。
LowLight
1話2話は「主人公達が幼女時代で魅力が無い」+「アホみたいなハイランダーが出てくる」ので正直うんざりしていたが、イングレスが16歳になった頃にはこの作品の本来の作風となった気がする。序盤を見て呆れた視聴者は多いかもしれない。もっとも、最終話まで見てもアホアニメだと呆れた視聴者も多いだろうが、、、
ついでに中身がジジイ設定は必要だったのだろうか?生まれながらめっちゃ強い女の子、じゃダメだったのか?「王様が転生している」要素が皆無で意味があったのかは分からない、そこがむしろ良かったわけだが。
私が書いている内容が若干擁護するような記載が多いため誤解を与えないように明確に伝えておくが、『異世界系/転生系作品にしては見やすい』くらいの位置付けであり、年間50作も見ていない視聴者が進んでみるような物ではない。もちろん好みはあるだろうが。
まとめ
イングレスもレオーネもリーゼロッテも可愛いなぁ!別作品でリーゼロッテを演じている楠木ともりがリーゼロッテの隣に立っているのは不思議な状況だが、誇り高い女騎士の皆様はお嬢様部感があって非常によろしい。
本作は意外と人間関係や種族関係、兄弟関係が複雑な設定が多いので、細かいディティールに魅力があるのかもしれない。しかし、アニメを見ただけの新規勢である私はそこまで興味を持たなかった、最終的にやっている事は”イングレス無双”な訳だし。
この作品の世界観や歪な種族関係に魅力を感じている原作ファンやアニメファンは一定数居ると思うので、そういう感想を見たい方は是非この作品の専門家のブログを探していただきたい。そこの需要を満たす内容をかけなくて多少申し訳ないとは思っている。
デザイン良し、作画良し、キモい内容は無し!そんな本作が悪い評価を受ける必要はないと思う。点数が低く感じるかもしれないがこの点数は本ブログでは決して低くないと改めて伝えておく。
2期でも同じような内容なのだろうが、2期があっても1話切りすることなく完走できる気がする。それくらいキャラは良かった。お疲れさまでした。