公式サイト:TVアニメ「勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う」公式サイト (beasttamer.jp)
【最終話感想・評価】 点数:65
はじめに
絵柄が可愛いと褒め散らかした本作も放送が終わった。結論を言うとイマイチでした。主人公一行は爽やかで明るく可愛らしいメンバーなのだが、作品の暗い部分(勇者パーティ)がやっぱり受け付けなかった。もうこの時点で全て言いたいことは終わっているのだが、少しだけ掘り下げていこう。
この追放された系作品の王者は誰なんですかね、このジャンルは心底面白い作品が少ないと思うのだが私だけだろうか。そもそも「追放されてその原因が基本的に相手にある」という価値観の作品に入り込む精神を持ち合わせていない。私の周りにはこの追放された系が好きなアニメオタクがいないの助かっている。
ただ、この作品に関しては絵柄も綺麗で、キャラも可愛かったのでその点は非常に評価が高い。絵が可愛いからファンになっている人が一定いることは十二分に理解しているつもりだ。
一話感想はこちら:
最終話概要
最終話は平和なものでみんなで住める家を探すことになる。冒頭では主人公の活躍が評価されてCランク冒険者に昇格する。
幽霊屋敷に行くことになり、ポルターガイストのような現象に合う。そこにメイド姿のような美少女が現れ、タチサレタチサレ的な表現をしてくる。
昔この屋敷に勤めていたがそこで拷問好きの屋敷の主?に殺された。それ以来屋敷に取りついているらしい。
この関西弁の幽霊がいるから事故物件として扱われており、その結果安い物件になっているそうだ。メイド付きの大きな屋敷とは優良物件だ。
最終話でも勇者パーティが店員に悪態をついて撃退される姿が描かれる。いる?このシーン。
それに対比してホームを手に入れた主人公は充実した生活を送る。そして涙を流す主人公。
生い立ちから就職先まで辛い過去を経験した主人公だが、最後には幸せな家庭を手に入れたようだ。
HighLight
デフォルメされた絵柄が使われたり、戦闘描写も良く動く。止め絵も随所で入れてくるがかなり綺麗なイラストなので結構見ていられる。髪の毛のフワッとした描写や、服装が揺れる描写まで丁寧なのですごく女の子らしいビジュアルに仕上がっている。
キャラクターはみんな可愛いけどちょっと幼いというか、幼女テイストのキャラクターが多い。作者はこういう女の子本当に好きなんだろうな。いいと思う。
本ブログは基本的に恵体信仰なのでタニヤと言うキャラクターを宣伝しておく。二人目のキャラクターとして早めに出て来たけど良かったねぇ。
LowLight
言うまでも無く勇者パーティのパートが要らない。「面白くない」とか「つまらない」とか「くだらない」じゃなくて「要らない」。昔嫌いだった人のSNSを見て人生が失敗する事を祈っているような人しか楽しめないんじゃないか?
ちょっと特殊だったのは最終話ではお決まりのスカッとジャパンは無く、勇者パーティを主人公たちがぼこぼこにするシーンは無かった。興味ありませんって感じで良かったけど、じゃあそもそも描かなくて良いのでは?
あとは”勇者パーティの可愛い子だけは良い人で主人公側に寝返る”とか良くあるのだけれど、これもこの作品では無かった。需要の問題で勇者パーティパートを書く事になったけど、この作者実は勇者パーティのパートはあまり書くことに乗り気じゃない、とかそういうことは無いのだろうか?
まとめ
この作品のを見たからと言うわけでは無いのだが、「良い人」が最終的に良い環境にたどり着いて、「悪い人」が悪い環境に落ちていく。その結末を望んでおり、それを描いたこの作品のテーマには同意が出来る。世の中そういう風になっている方が救われるからだ。なってないけど。
学生も、若い人も、若くなくなった人も、年代で一括り出来るような状態では無いことは百も承知しているが、傾向として人生経験豊富な人の方が思考が広く浅いように思う。ここで私が言う”浅い”は特定の考え方に固執をしないという意味で、私の中では良い意味を持っている。
この作品はなんというか考えが狭く深い人が好きそうだなと、オブラートで包み過ぎて中身が何色だったのかもわからなくなったオブラートの塊となったこの文章。これを読んでいったいどれだけの人が私の意図を組んでくれるのだろう。