公式サイト:TVアニメ「農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。」公式サイト (nouminkanren.com)
【最終話感想・評価】 点数:62
はじめに
まず1話感想で「農民なのに大活躍する」というギャップを売りにした俺TUEEアニメだ。と記載したが、実際見てみるとそんなことは無かった。「爽やかな農民主人公の異世界ギャグアニメ」の方が位置付けが正しい。結果的に見たらつまらない異世界ファンタジーをやっている作品より数段マシで、憎めない作品だった。
1話次点でボロクソ言ってすいませんでした!なぜ私は農民スキルを相手に謝ることになっているんだろう。そんなに悪い奴じゃなかったからだ。どの辺が悪い奴じゃなかったのか説明させて欲しい。
早計な判断でボロクソ書いた1話感想はこちら:
最終話概要
物語後半の9話では主人公が農業にこだわるきっかけとなった悲しい過去が描かれる。どうやら食糧難の時代に妹が自分のために犠牲になったようだ。
その後主人公の前に死んだはずの妹が現れる。妹は邪神様のおかげで死を免れたと話し、邪神に心酔しているようだった。
その上邪神の力を持っているのでトンデモなく強い。その上で「お兄ちゃんのその自然を愛する者(名前あってるかな?)というスキルは邪神の物だから強いんだよ。」と話す。
主人公は自分の農民スキルが邪神の物と知って動揺する。そのまま暴れる妹を止めようとしたときペンダントを経由して善神と名乗る神が現れる。主人公の邪神の力を取り除き善神の力を授けてもらう。
善神の力でも妹を倒せるわけでは無かったが、妹は飽きたと言って消えてしまう。多くの謎を残したまま妹との闘いが終わる。
妹との会話で主人公は邪神にあったことがあるらしい。心当たりがあるのは友人と洞窟で見た不思議な光景だが、よくわからないので当時一緒に洞窟に行った友人に話を聞く。
友人には「わからない」と言われ、「たまには王都にこいよ」と主人公が言うと農作業もあるからと断る友人。その後主人公が見えなくなった後に「俺はここを離れることが出来ないんだ、、、」と意味深な発言をする。邪神自身なのか、邪神を抑えているのか、邪神を守っているのかわからないが、洞窟付近の場所を離れる気が無いようだ。怪しい。
その後主人公はいつものオークに手こずってしまい、邪神の力がなくなり自分が弱くなっていることに気づく。それをみんなには黙った状態にして最終話が終了だ。
HighLight
意外や意外、この作品絵柄はそんなに崩れなかった。そもそもの期待値が低いのもあったが絵柄だけは当初の形を守っていた。
加えて主人公が農作物キチであることは一貫しており、内容は面白くないのだが不快感は無かった。内容は面白くないのだが、ちょいちょい入れるギャグパートは明るい世界観を支えており、無駄にシリアスな雰囲気を出さないだけむしろ好感が持てた。内容は面白くないが。
内容は面白くないし、「頭空っぽで見れる明るい転生ハーレム物」といえばいつものジャンルではあるのだが、他作品は様々な手段で我々を不快にする。主人公がウザい、セリフがキモイ、下品なお色気シーンが多い、作画悪い、勧善懲悪がうるさい、B級アニメのくせに説教臭い。
これらの不快要素を全て回避しているのはもはや奇跡と言って良い。愛される糞アニメくらいの立ち位置にしてあげてもいいのではないだろうか。内容は面白くなかったけど。
LowLight
言うまでも無くこの作品の悪い所は面白くないところ。このシナリオ5分で作ったよね?と言いたくなる余りにも雑な展開はスピード感があり、むしろ実況向けでよかったとすら思う。あれ?良くなかった所を書いていたつもりが褒めていたぞ?私はこのアニメが好きだったのだろうか?
深夜アニメと言うよりは小学生が夕方に見るアニメと捉えればそこまで文句を言う作品ではない。ただ深夜アニメをこれだけ大人に捉える視聴者は少なく、1話でボロクソ言った挙句切った視聴者は多いはずだ。
彼らは何も間違っていない、この作品の1話の内容では切られるのは当然だ。この作品の落ち度は”出し方”、”見せ方”が悪すぎた。とはいえ「クソアニメじゃないですよ、愛すべきクソアニメですよ」と伝える方法などこの世には存在しないし、そもそも愛すべきかどうかは視聴者が決める事だ。要するにこの結果は避けられなかった。
まとめ
どういうわけか記事冒頭で本作を相手に謝ることとなってしまった私だが、自分の判断が早計だったことは認めざるを得ない。再三書いたので伝わっていると思うが、面白い作品ではない。本作の感想を「超つまらなかった」と言われれば「まぁそうだね」と思うし、「ちょっと面白かった」と言われれば「詳しく聞かせて?」となる不思議なアニメだ。
普段はネットの感想を見ない私だが「この作品を評価している人ってどういう思考なんだろう?」と思い、AmazonPrimeVideoのレビューを覗いてみた。絶望的なレートの低さの中、私と同じ感覚を持っている人物を見つけたので紹介させていただく。
Never afraid to say what you feelを地で行くスタイルだ、この人感想記事書くの手伝ってくれないかな、C級アニメ担当で。本ブログは無給で記事を書いていただける方を募集しております。(やりがい搾取)
意外と意味深な内容を残したまま、先が気になる形にしての放送終了となった。まぁ2期決まったとかいうころには何も覚えていないですけどね。下層争いの勝者としてこのアニメを紹介した次第だ。