公式サイト：東京ミュウミュウ にゅ～♥
【最終話感想・評価】点数：５９
2000年から「なかよし」で連載され、2002年に1年間で放送されていたらい東京ミュウミュウ。私は旧作は存じ上げないので、今回のリメイクが初めてこの作品と関わることとなった。少し時代の差を感じざるを得ないが、そのあたりはスルーして感想を書かせていただきたい。
余談だが、魔法少女まどか☆マギカが11年前でそこから9年前が旧作東京ミュウミュウ。あれ？なんか時空狂ってないか？
本作の世界観を簡単に伝えておく。数億年前に地球が瀕死になった際に地球から別の惑星に避難していた生物たちが地球に帰ってくる。しかし環境を汚染している人類を敵視しており、人類に害をなしているらしい。そのためエイリアンは環境を破壊しているということで都会に湧いてくるそうだ。主人公たちミュウミュウは絶滅動物？の力を借りて戦う魔法少女物アニメーションだ。
環境問題に問いかけをする人物は女性が多い気がするが、「なかよし」の頃からこんな難しい問題と向き合っていたとは、男性との知性の差を感じる。大人になって女学生向けアニメを見る知性最低エリアの私だが、まずは本作の良い所をあげさせていただく。
まず、原作の古い内容はそのままに、画面のコマ割りや表現は恐らく旧作準拠の方式が多く、前時代の制作陣に対するリスペクトを感じる。良くも悪くも00年代の空気を強烈に感じさせてくれる。
2つ目に主人公の声優だ。棒読みすぎてとんでもないとネットで評判の天麻ゆうきだが、声は可愛いと思う。おそらくこれを言っているのは日本で私だけだ。棒読みなんだけど声は可愛い、気がする。ちなみにこの天麻ゆうきは桃宮いちご役の一般公募オーディション3000人超の中から選ばれた逸材らしい。演技力の他に何か魅力を見いだしたのだろうか。
悪いところは手短に。さっきも言ったけど主人公が棒読みで初見さんがちょっと固まってしまうのは事実としてある。そしてそれを超えてくる紫の棒読みっぷりである。ここのスタッフは声優に演技力は要らない、指導できるみたいな方針なのだろうか。宮崎駿みたいに媚びた演技が嫌いで、ちょっと硬い女の子を主演にしたい趣向なのかもしれない。いずれにしろ結果にはつながらなかった。
作画に関しては必殺技・変身シーン・恋愛パート一部などは結構気合の入った絵柄になったりするが、手を抜いているところはガッツリ手を抜いている。というか基本的に作画はよろしくない。
作画についてはボロクソには言わないし、声優についてもボロクソには言わない、内容は00年代の少女向けということを踏まえれば、そこまで違和感のある内容はない。わかりやすく徹底されており、恋愛パートも可愛らしい内容になっている。何がおかしいのか、これは明確に理解している。私だ、私がこの作品を見ていることが一番おかしいのだ。
本作は今時の10～30代のオタク男性のためにリメイクされたというよりも、当時の形を守ってリメイクしようとなっているので、今回が初見になる成人男性が文句を言うのはお門違いというものだ。ただ、一部アニメーションと声優が怪しいのは事実なので旧作のファンはどう取られていることやら、、、いかんせんこのアニメを今から見る必要は全くない。自らこんなところに飛び込む必要はないのだ。
ちょっと調べてるうちに旧作で17話は石野聡が作画監督とになって神作画回と言われていたらしい。昔は上にも下にも作画崩壊するアニメが多かったようだ。楽しいギャンブルだな！ごちうさ4話とか新世界より5話を思い出すな。
どういうわけか2期放送決定。というかリメイクする時点でそりゃあ完結するまでやるよね、という印象だ。話がどれだけ進んでいるかわからないが何クールやるつもりだろう、旧作17話で青の騎士が出て来るらしく、新作ではまだ出てこないのでこのままだと50話放送することになっちまうぞ？流し見になってしまう気がするが放送するなら見る他ない。諸君の大切な時間はぜひ他のことに使ってほしい。
念のため伝えておくがノリが古いとか、女子小学生向けだからといって点数には全く影響しない。シンプルに作画力不足と声優の怪しい演技が問題でこの点数になっている。
