【2022夏アニメ】シャドーハウス 2nd Season【最終話感想・評価】

公式サイト:シャドーハウス 2nd Season

【最終話感想・評価】点数:78

本編の話をする上でネタバレを避けられないことを先に伝えておく。ダークファンタジーではあるが途中から推理物のような謎解きが始まる。真犯人の動機など今後の物語に影響するもので、価値ある1クールの放送だったと思う。

ブラウザバックするなら今のうちだ。

子どもたちの塔で起きていた亡霊騒ぎの犯人はマリーローズ、ローズマリーだった。ケイトによって特定され、それを星付きのシャドーに報告した。マリーローズは大人たちの塔にお呼ばれされれば一体化の儀式があること、一体化の儀式では人間側の命が消えてしまうことを知っていた。加えて人型のシャドーになる前の記憶が残っており、それがケイトも同じであることを見抜いていた。

さらにマリーローズの協力者アンソニーと接触することに成功する。彼が味方でも敵でもないことを確認する。

自殺した主人をなくし、生き人形だけ残ってしまったアンソニー。亡き主人の意思を引きついでいるようにみえるが、、、

翌日星付きのバーバラから班長を任命される。星付きの信頼を得ることでケイトの立場は徐々に大きくなっていく。

2期の内容で登場人物で一番健気な存在ということが分かったバーバラ。1年生が3年生になってリーダーシップをとっているのを見た時と同じエモさがある。

さらに生き人形として班長になったエミリコはミア、ルウ、ベルの班長として自覚と行動を身に着けていくシーンで2期は終了だ。

ケイトとエミリコが班長になったことに全く納得のいってないサラ(右)怖い顔してるサラはこんな顔しているがそれが仕事だ。

結果としてはやはり人にお勧めできる良い作品だった。子どもたちの塔、一体化の儀式、星付きのシャドーの過去、そしてシャドーと人間の関係を十分に描いていた。2期の中でもダレることなく子どもたちの塔の主要人物の紹介、要するに容疑者の照会を行っていた。またそのなかでパトリックやルイーズの成長も描き、ヒロイン?のジョンの活躍も見ることができた。

ルイーズの余裕のある感じがすごく好きなのだが、出番が少なくて残念。

画面上のクォリティは低くなかったように思う、建物や服装、煤という表現から作成コストがかかるのは承知しているが、一応使いまわしているカットはいくつかあった、が私は全く気にならなかった。大半の視聴者は気にならないように思う。声優陣もド安定のベテランが周りを固めていることと、主人公周辺は言わずもがななので見ていてストレスが全くない。

釘宮演じるバーバラとバービー。画像は人間側のバービーだが、ご主人の元の性格と正反対で結構凶暴だ。

可愛い絵柄からのダークファンタジーと王道のギャップが人気の一つになっていそうなこの作品。ダークファンタジーにありがちな、ショッキングなシーンが雑に出てこなかったり、無駄に多くの死人が出ていない所が好感が持てる。パズルのように謎を解いていく作品の宿命だが、大体の謎が解けてきた辺りから失速しないか不安だ。あと今のキャラクターのサイズ感もすごく好きなので突如大人になったケイト様が出てきても困惑してしまう。

やっぱりケイト様がNo.1。

一応いまいちだった所もあげておくと、若干テーマが見えずらいところだろうか。私は「子ども達の好奇心と世界を知ってからの選択」みたいなイメージで見ている。全てを知ったケイト様が導き出す答えに注目している。ただ、せっかちな視聴者は「結局誰が何をする話なの?」と突っついてきたり、「よくわかんないから見るのやめた」と言い出しかねない。いずれにしろ世界観、スタッフ共に地力はあると感じたので続編制作に期待を寄せたい。

ラストのエミリコの一言も最高だった。これだよこれ、こういう所だよ。
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