【2022夏アニメ】サマータイムレンダ【1~2話感想・評価】

公式サイト:サマータイムレンダ

【1~2話感想】期待度★★★★☆

[結論]思ったんと違うけどいいじゃない!

幼馴染の訃報を聞いた主人公は生まれ育った島に帰ってくる。そこで”影”と遭遇し、幼馴染の死の真相にも迫っていく物語。人間に化けた影を突き止めていく謎解きループものかと思いきや、結構振り切ったバトルアニメ。ループしたり、仲間の影が現れたり、未來視の眼とファンタジー要素もりもりの本作の魅力を伝える。本作はジャンプ+の完結済みの作品のアニメ化であり、2クールで完結が予想されるところも非常にポイントが高い。

夏、島、ホラーの親和性の高さたるや。映像美だけでもご飯を食べれる仕上がりになっている。

[HighLight]

和製ホラーをベースとしたSFサスペンスとして、最初はひぐらしのなく頃にのようなそこで誰が悪事を働いているかを、ループする中で特定するのかと思いきや全然違った。細かな推理などは相当控えめでその実態は主人公サイド、影サイドの熾烈なバトルがメイン。

主人公陣営のキャラクターたち、簡単に紹介できるキャラクターは一人としていない中身の濃さだ

本作で特筆すべきはループ設定だろう。その中でも「ループした後、スタート地点が前回よりも進んでいる」という設定が私的には斬新でこれが非常に面白い。仲間や友人から死者がでるループものだが、その次の開始時点がその悲劇を超えると取り返しのつかないポイントがある、作中”ではデッドライン”と呼ばれている。これがループものの弱点である、「やり直せばいいじゃん」という緊張感の無さ補正している気がして、かなりいい設定のように感じた。

オリジナルとその影、繰り返すほどデッドラインがせまってくるのが本作の魅力。

近年のジャンプ作品はアニメーションのクォリティが本当に高く、あらさがしできる箇所はほぼ全くない。個人的に押したいのは1期2期共にOPが良すぎる。夏感の強い静的な1期のOPと佳境に入ってからの2期の動的なOPの対比が最高である。名作には常に名OPEDが伴う、ここは絶対に否定できないだろう。

命のパラドックス、神のアルゴリズム、夏夢ノイジー、最高過ぎる。ひぐらしといい亜咲花結構いいぞ?

[LowLight]

作者特有の設定が結構多く、悪く言えば基本に乗っ取った形にはなっていない。詳しくは知らないがループものにはループ物のお作法が少なからずあるが、本作ではその辺は結構無視している。

味方になる影、ループに一緒についてくるヒロイン、なんなら敵もループについてくる上に、ほかキャラクターへの記憶の継承もある。戦闘においては2秒先が見えたり、常人離れした人間の動きなど、その気になればいくらでもケチをつける箇所がある。

個人的に本作最高の見せ場のシーン、ケチつけるケチ家にはみんななるなよ!(ブーメラン)

細かいディティールにこだわる人は違和感もあるだろうが、アニメーション全体と比較してもこの作品は絶対にレベルが高い。そこは言い切れる。こんなのが多く出てくるようになったなんて最近のアニメーションのレベルは本当に高くなっている。

サスペンスなのでメッセージ性は弱めだが、独創性の高い本作はなかなか高い評価を送らせていただいている。私自身友人にも激推ししている作品ではあるのだが、ディズニー+でしか見れないとう最大の短所を抱える。見る方法少ないけど興味ある人はぜひ見てほしい作品だ。

※11/24追記 先週サブスクが続々解禁され、アマプラ等で解禁されたよ。諸君らの使っているサービスで見れるか確認してみよう

先生はもちろん、影澪も相当頼りになる。前半後半で立ち位置が全く違うこともあり、彼女の結末も気になる所

【最終話感想・評価】

あまりにもよかった最終話感想はこちら:

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