公式サイト：TVアニメ「冰剣の魔術師が世界を統べる」公式サイト｜TBSテレビ
【１話感想・評価】 点数：５０
はじめに
出来が悪いどころの騒ぎじゃなくてワロタ。本作はなろう出身のライトノベルで講談社ラノベ文庫からアニメ化されたようだ。本作『冰剣の魔術師が世界を統べる』はありきたりな転生物、異世界物作品ではあるのだか、アニメーションの出来が他と比較にならない。1話にしてこれはすげえぞ。
「下には下がおるんやな」「3人でつくったんか」「地上波で放送するレベルじゃねえぞ」「これで回ってる経済があるって本当ですか？」言いたいことは色々あるが、ぐっとこらえて1話を見ていこう。
エンジニアとして働く中で「こんな品質の納品物じゃ客に出せねぇよ」と思う事は何度もあったが、今後は「まぁ冰剣の魔術師もアレで納品してたし」と勇気を出す事が出来そうだ。
1話概要
一話では過去の大戦の話か分からないが主人公の力が暴走する（オーバーヒートと言われていた）シーンから始まる。抱える金髪女性は学園にいなかったので多分過去の話だ。
1話の内容を見ていこう。世界最強の魔術師である少年が魔術学校に入学する話だ。そのまんま書いてあった。もはやありがたい。
真面目に書くだけ損なので手短に進める。学園に入ると個性豊かなキャラクターと出会うが、みなオーディナリィである主人公のことを煙たく扱っている。
3大貴族のアメリア＝ローズだけは品行方正で差別主義者ではないらしい、主人公に暖かく挨拶してくれる。
ホグワーツ丸出しの世界観が広がり、この学園の生徒はブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナを超えたグランドという階級を目指すこととなるようだ。
グランドにはいつの世も7人いる事が決まっているらしい。一人はこの学園の学園長、もう一人は研究者のお姉さん。あとは非公開らしい。非公開なら謎のマント姿で出すのもやめておこうよ、後で絶対弄られるって。
その後主人公は３人の可愛い女の子と出会う。引っ込み思案なハーフエルフの少女エリサ＝グリフィスがその一人目。
二人目が3年生のレベッカ＝ブラッドリィさんこちらも3大貴族の一人のようだ。
最後がノリのいい金髪の少女クラリス＝グリーヴランド。こちらは3大貴族ではないが有名な貴族だそうだ。なぜかサンシャイン池崎の自己紹介をそのまま使ってくるぞ。
ついでに主人公はクラスメイトのエヴィとであう。握手をした瞬間にお互いのバルクを確信し、良い友人となれるようだ。
最後は剣術の授業でマルフォイをいじめて終了だ。学園長は主人公が何者かはしっかり把握しているようだ。
HighLight
主人公の顔がおもしろい。特に顎が。
LowLight
この世界で魔法は極めて論理的な物らしく、コーディングが存在するようだ。劣等生も魔法をコーディングしていたがその影響か何かなのだろうか。なんでこんな危ない設定に行こうとするのか不思議でならない。
コーディング内容について魔法使いがブログで備忘録を残しているのだろうか。それはそれで面白そうだが、、、
まとめ
どこからどうみても面白くなりそうにない。この作品の個性をあげるなら『作画が悪い』だ。ありきたりな設定と無味無臭のヒロインたちも相まって「絵が悪い」以外の印象が残らなかった。突如筋トレネタに走っていたり、サンシャイン池崎の導入など細かい所で”愛されるクソアニメ”枠を狙っている感じがして具合が悪くなってくる。
2023年冬アニメはなろう系作品が１４つあるという事を私はいつも言っているが、作品が14つも集まれば上のやつらはそこそこ出来るし、下の奴らはとんでもない仕上がりを見せていくだろう。この作品は間違いなく後者で、こいつらを下回る作品が出ない事を祈るばかりだ。
セリフがきもいとかノリが嫌いとか設定が嫌い、といった好き嫌いの話以前に”とにかく出来が悪い”。農民スキルも最終的にはちょっと愛される作品に（私の中では）なったが、あいつも絵柄は悪くなかったからなぁ。ED映像の原作絵？でもみて癒されましょう。
この作品「俺もアニメ化に恵まれなくてさ、、、」と言ってそうだが、他のアニメ化失敗作品達に「いや俺らはおまえほどじゃねぇよ」とバッサリ拒否されていそうだ。それくらい出来が悪い。ドンマイ。
