【番外】あの頃の気持ちを思い出さないで欲しい

一体あの頃の気持ちはどこに行ってしまったのだろうか。就活中に感じていた焦りと内定を勝ち取った瞬間の勝者たる喜びだ。

 

 

 

 

これは日々社会で戦う皆さんに送る、言われてみればそうだなという同調圧力の凝固体だ。

 

 

 

言葉の国道を往復し続けた中古車

高校、大学までは少なくとも学力だけが評価基準だった。

 

楽しい学校生活を過ごした人も、楽しくない青春を過ごした人も皆平等に学力で推し量られる。しかしそこは学力という1つの定規しかなく、多少傾向はあれど、それ自体が人生の成否を分ける物では決してなかった。

 

 

 

しかし就職活動では話が変わってくる。これまでの人生で頑張ったことは?あなたという人間の長所は?他の学生ではなく貴方を雇う理由は?

 

 

 

まるで人生がこれらへの回答を用意する時間だったかの如く、人間性を追求してくる。

 

 

 

 

その結果「大企業から内定を貰った」、「どこからも内定を貰えていない」となった日には、これまでの人生の合否を突きつけられているに等しいではないか。

 

 

 

容姿、コミュニケーション能力、学歴、学校の成績、部活動の実績、サークル経験、視力、身長、年齢、筋力量、口臭、毛髪量。人間を構成するあらゆる情報をもって、会社が「この人は会社に合うか」「この人は会社に合わないか」を総合的に判断する。

 

 

  

一企業からしてみれば、「弊社に合うか、合わないかという結果に過ぎない。人間性を否定するつもりは無い。活躍の場は他にあるし、それを見つけられるよう祈っている」というだけの事だそうだ。社会に居場所がないと落ち込む必要はないらしい。

 

 

 

 

しかし日頃CMで社会の代表面している企業の面々から「弊社には合わない」と言われ続ければ「自分は社会に合わないのか」と学生が思い込んでも仕方がない。

 

 

 

そこにっ!舞い降りた唐突の内定通知っ!

なんという僥倖、、!

 

 

 

 

そんなことを感じていたあの頃の気持ちはどこにいったのだ。

 

 

 

多くの人にとって今でこそ「このクソ企業燃やしてしまおうか」と思っている企業ですら、内定を貰った瞬間は飛び上がるように嬉しかったのではないだろうか。

 

 

 

「ついに、、、認めて貰えた、、、俺の人間性をっ!!」

 

 

 

 

 

 

「このクソ会社にっ!」

 

 

 

 

こんな学生がいたのだろうか?入ってしまえばそこが糞尿の肥溜めだった事に気づく元学生も、合格連絡を貰った瞬間は内定先企業が自分の居べき場所:アナザースカイのように感じたはずだ。

 

 

 

泣いてすがるように「僕を認めてください」と人事に目で訴えていたにも関わらず、数年後にはその人事を「カスばっか採用する無能」と容赦ない陰口を言う事となる。そんな事態が社会ではしばしばある。

 

 

 

そう考えると人事というのは面白い仕事だ。キラキラの就活生を雇ったはずが、数年後には会社に文句を言い続けるカス会社員に進化しており、それを見てなお、新たな就活生に「ここは良い会社です」と勧めるのだ。狂気の沙汰だ。

 

  

 

嘘をつく学生は多いが、ホントの事を言わない人事はそれ以上に多い。

 

 

終わってたまるかと睨んだ明日

 もしかしたら内定獲得時イキリ動画集なんて動画を作れば、斜に構えた現代人にはバカ受けしたかもしれない。

 

 

 

 

「○○から内定もらったんだよね、なんか上手くいったわ(光悦の表情)」

→数年後鬱、退職

 

 

 

「地元の会社から内定もらったんだけど、そこの社長超いい人なんだよね!」

→年間で社長と話すことほぼ0、月残業80時間のブラック企業

 

 

 

こんな即落ち2コマは、人の失敗を笑う人が多い現代では人気のあるショート動画になったかもしれない。

 

  

 

これはなにも就職活動に限った話では無い。

 

 

 

例えば、どうしても付き合いたかった女の子と付き合う事になった、あの時の気持ちはどこに行ってしまったのだろうか。

 

 

 

友人の静止も振り切って癖強人間に突撃して行った彼ら彼女らのことだ。

 

 

 

付き合って数ヶ月はこの人こそが運命の人と感じていたはずなのに、喧嘩をして、浮気をして、裁判をしている人がいる。

 

 

 

「○○ちゃんと付き合ってもらえた、裁判の準備をしなくちゃ!!」

 

 

 

先見の明どころの騒ぎでは無い。KY活動もここまで来たら大したものだ。

 

 

 

だって知らなかったんだ。こんな会社だって知らなかった、こんな人だと知らなかった。こんな自分だなんて知らなかったんだ。

 

 

 

希望と呼ばずになんと呼ぶのか

人類は次に感情を保存する製品を作るかもしれない。脳みそに電極を挿しているのと変わりない気がするが、あの頃の気持ちがあれば私たちはなんにだって成れたはずだ。

 

 

 

初めて点をとってコーチに褒められたサッカー少年は、その日の気持ちを毎日摂取すればサッカー選手になるかもしれない。

 

 

 

内定獲得日の気持ちを毎日摂取する会社員は、月120時間残業した後に「この会社に入れて良かったです」と言い始めるだろう。

 

 

 

60を超えた老夫婦も、初めての夜を過ごす高校生カップルのように毎晩サカっているはずだ。

 

 

  

 

その結果社会は労働力を取り戻し、少子化が解消され、スポーツや科学技術等あらゆる技術が進歩し続けるはずだ。

 

 

 

あの頃の気持ちがあれば、我々がガンダムで通勤する日だってそんなに遠くは無い。

 

 

 

 

笑顔で働き続け倒れても会社愛を語るサラリーマンや70歳になってもサカっているカップル。50歳の息子にチューをする80歳お母さん。

 

 

 

 

これほど幸福で幸せそうな人達を見て、地獄のように感じる私はおかしいのだろうか?

 

 

 

 

景気が回復し、少子化が解消され、全ての国民が幸福の表情を浮かべる世界。という結果は我々が望む物では無い様子だ。結果よりも経過にこだわる、それがハイエンド生命体『人類』なのだ。

 

  

 

タイトルに戻るがあの頃の気持ちは思い出さなくていい。あの頃とはもう状況が違うのだ。

 

 

 

そして未来の自分に今の気持ちを持って欲しいと願うこと無意味だ。彼女と付き合い、あまりにも好きすぎて将来的に彼女に対する愛が冷めるのが怖い。とクラピカのような気持ちを持つ必要はない。

 

 

 

 

最優先すべきは今だと私は思う。今自分が仕事に納得しているのか、今自分が恋人を愛しているのか、今自分が性欲を持て余しているのか。年中持て余していたわ。

 

 

 

過去や未来の自分に、自分が制御されていないかもう一度考えて見てほしい。大金を費やした趣味、多くの時間を使った会社、そういった過去の経緯は別として、それの価値を見つめ直す。

 

 

 

 

あの頃の気持ちは汲んでやってもいいが、優先されるのは『今』の自分がどうしたいか。今、自分がどうしたいかだけを考えて諸君らが行動することを祈る。

 

 

 

 

こいついっつも人に会社辞めさせようとしてんな。今回は例として会社や配偶者の話を出したが、それらが人生の何割を占めるかはあなた次第だ。

これは貴方が重要視している物に対して、今どう感じているかを大切にしようという話でした。ウンチブリ✩

 

 

 

 

10年、100年後、何かしら芽吹く種子だと確信している

こんな雑記を見てくれた人のために為になる知識を1つ共有したい。

 

 

 

 

あの頃の気持ちを真空パックする方法だ。あの時見たもの、あの時感じたこと、その断片を未来の自分に残す方法だ。それは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハメ撮りだ。

 

 

 

 

 

 

ハメ撮りは多くの悲劇とトラブルを産むため、ネットで推奨されることまずないが、ここでは相手と合意の元おこなうkうわなんだおまえはやめrLaykarf dunon a het

 

  

 

 

こうして結果よりも経過にこだわるハイエンド生命体『人類』は”第1次ハメ撮り問題”に直面するのであった。

 

 

 

 

 

おわり。

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