【番外】これは鍋が食べたいという話

朝起きる度に肌がカッサカサになっている気がする。このカッサカサって擬音考えた人凄いな、乾燥を表す言葉として適切すぎやしないか。朝起きた自分の肌は死体よりも静かな物だが実にカッサカサなのだ。何の音も立てていないけどカッサカサ。

 

 

 

一体どうやって擬音語は生まれているのだろう。

 

乾燥のkansouからkaとsを主力にしようという発想なのだろうか、じゃあ不潔を表す擬音語はフッケフケになるのだろうか。なんだかスーツでフケまみれなのが目立っているおっさんが映像として見えてきたが、不潔であることは間違いがない。

 

 

あぁそうだ、日に日に肌が乾燥しているという話だ。このまま乾燥していくと朝起きた時に砂の様に崩れ去ってしまうかもしれない不安が、将来にある。

 

光のファズで

 

将来への不安って無くならないですよね。老後のためにうん万円必要だとか、年取ってから週末遊ぶ相手がいないんじゃないだろうかとか、年々体力が無くなっている気がするとか。あとはあれだ、仕事をこのまま続けていて良いんだろうかとか、投資を始めたほうがいいんじゃないだろうかと悩みは尽きないですよね。

 

 

飲み会の中でチラチラ覗かせる不安を酒で流し込んでいる人たちに、今回私から真面目にアドバイスさせてもらおうと思います。

 

 

まず実際不安なのかをどうかを考えましょう。あなたは将来に不安が無いはず。飯もたらふく食べれるし、ゲームやっていても楽しいし、ぐっすり眠ることが出来る。不安な人間がこんなことが出来るわけがないですよね。

 

明日、自分の子どもが命に関わる手術受ける、そんな不安を抱えたお父さんが飯をたらふく食べられるわけが無いわけですよ。

 

 

ではなぜあなたは将来に不安を感じているのか。理由はシンプルで”理論上将来が不安”になっているんです。読者の状況はわからないが、仮にあなたが以下のような状況にいるとしましょう。

 

 

・面白い仕事をしているわけじゃなく、50代後半まで続ける自信が無い
・貯金をしているわけじゃないので、老後の資金がこのままでは足りない
・妻も子供もいないので生涯独身でいることがそろそろ決まりつつある
・人間関係に不安がある

 

 

こんな要素を抱えている人間が”将来に不安が無い”わけが無い、そんなわけがない。この状態で不安を感じないのは狂った人間だけだ。自分は狂った人間ではない、だから将来に不安を感じている。

 

 

という具合に「常識人であろう」とするバイアスが助力して、あなたは「理論上、将来に不安がある」ために、”将来に不安がある”という仮面を無意識につけてしまっているのです。実際はご飯を食べてエロ動画をみて寝れれば何の不安もないのに。

 

 

交わるカルテット

ここからがアドバイス。
不安の一つに貯金が少ないということがあるでしょう。これは貯金という言葉に「無くてはならない物」「努力して確保する必要があるもの」というイメージが強くのしかかっているからです。

 

 

 

そういうわけでこの「貯金」という呼び方を「マロニーちゃん」に変えていきましょう。

 

 

 
そうしてみるとあら不思議、世の中には老後のためにマロニーちゃんを貯めている阿呆が要るらしい。生活を切り詰め、贅沢を辞めて、質素な生活を続けてマロニーちゃんを貯める連中。馬鹿馬鹿しい。

 

貯金が1000マロニーちゃんに達したとかいう知人の自慢も、夕方のテレビの”老後のためのマロニーちゃん特集”もどうでもよくなりますね。

 

 

 

そのまま「仕事」は「ボッチャ」でいきましょう。

 

 
あなたがどんな生活をしているかは知らないが、ボッチャに悩んでいるなら失笑ものですね。友人から「最近ボッチャがうまくいかなくてさ、、、」と相談された日には”こいつボッチャガチ勢でワロタ”と言わざるを得ないでしょう。

 

 

 

どうです?あなたが成功者だと思っていた人たちが”ボッチャ上手で、マロニーちゃんを貯めている阿呆”に見えてきたでしょう。私は少なくともこんな人たちをうらやましいとは思わない。

 

 

 

しかしながら、ボッチャガチ勢でマロニーちゃんを集めている阿呆でも家族がいるのはうらやましい。妻や子供がいて守るものがある生活。それを見聞きしてしまうと、それを持っていない自分がみすぼらしく感じるものです。

 

 

 

でも大丈夫。妻、子供、家族、これらすべては総じて「ドレイク」で行きましょう。

 

 

 
重要なポジションを任され、遅くまでボッチャをして、帰宅するとドレイクが温かく迎えてくれる。家に分けわからん生物飼ってて草生える。こんな生活をうらやましいとあなたは思いますか?私は思いません、家にドレイクがいる暮らしなら私は一人暮らしの方がいいです。

 

 

 

言葉の力を感じたのでは無いでしょうか。あなたの現状を言うならば「ボッチャが下手で、家にドレイクを飼ってなくて残りのマロニーちゃんが少ない」状態。なんてことはありませんね、私はボッチャが下手でも残りのマロニーちゃんが少なくても、ぐっすり眠れそうです。

 

 

嘆きのフォルテ

 

いままで友人からこの相談をされた時、優しい貴方はこう答えていたはずです。

 

 
「まずは自分のやりたいことを考えて、今の仕事と一致しているかを考える。人生設計をして新しい仕事を始めることが出来るか、始めるために必要な貯金の目安を考えて行動に移していこう」

 

素晴らしいアドバイスですが、友人が聞きたい言葉ではありません。そんなことを言われても友人は「やりたいことなんてないよ」と嘆きだし、あなたのアドバイスには無に帰るのです。

 

 

つまり、あなたが友人にかけるべき言葉はこれ。

 

 

「ボッチャなんか適当に転がせばなるようになるだろ、あとはマロニーちゃん使って鍋食って寝ろ」

 

 

実にシンプル。中身の無い言葉に見えますが友人はきっとあなたの言葉に救われます。理屈よりも先に感情が救われるのです。この友人が異性だった場合、あなたのドレイクになるかもしれませんねワロタ。

 

 

まぁ何が良いたいかと言うと新しい仕事を始めるなんてゲームのキャラクターをちょっと変えてみるくらいの事だし、別にあなたには何の才能もないので、今の仕事じゃなくてもそこそこうまくいきます。だって今の仕事もそこそこできているんだから。

 

 

そんな事にも関わらず、「俺には、、、このボッチャしかないんですよ」と言われた日にはやっぱりボッチャガチ勢は違うなと小バカにする次第です。

 

 

話が散ってきたのでまとめましょう

 

・面白いボッチャをしているわけじゃなく、50代後半まで続ける自信が無い
→嫌々ボッチャしてて草。辞めちまえそんなもん。他に出来ることもやることも一杯ある。

・マロニーちゃんが残り少ないので、老後の資金がこのままでは足りない
→老後にためたマロニーちゃんを何に使うつもりだ。マロニーちゃんが無くて野垂れ死ぬことはこの国では無い。

・ドレイクもいないので生涯独身でいることがそろそろ決まりつつある
→ドレイクが何かわからないのに憧れるな。ドレイクが良いものだと誰から何から教わったんだ。

 

 

衝動的感情、吠えてみろ

こんな感じで自分が不安に感じている要素を好き勝手上書きしていきましょう。周りから見たらあなたはキチガイベイベーに見えるでしょう。

 

 

だが間違っているのは奴ら。正しいのはあなた。心の奥底にほんの少し残る良心もキチガイベイベーを演じている内に消え去ります。狂人の真似とて大路を走らば即ち狂人なり。

 

 

そう考えるとキチガイベイベーは生きやすい生き物です。

 

 

それに対して、常識人の中でも「無駄に将来を見据え、考える力」があり「行動を起こせない人」はその「将来を見据え、考える力」がある分だけ苦しむことになります。正直者がバカを見る世の中ではなく、賢い人が空虚な地獄を見る世の中になっています。

 

 

今あなたに用意されている選択肢は3つ、今のまま空虚な不安に押しつぶされるか、不安を払拭するために何か動き出すか、キチガイベイベーとしてガイジデビューをするか。私はどれでも構いません。

 

 

キチガイベイベーとして行動し、会社で上司に「何が面白いのか分かんないのでこのしごとやめま~す♪」と鼻歌交じりに辞表を出し、久しぶりに会った友人に「KU☆SOみたいな生活でドレイクと貯めるマロニーちゃんがそんなに大切か?♪」とフリースタイルバトル風に言ってやりましょう。そうすればあなたが抱えていた「人間関係に不安があるという」最後の悩みも解消です。問答無用で孤独です。

 

 

そうして人間関係を全てリセットしてあなたがやりたいことを好き勝手やって、金がなくなったら生活保護を受けに行くのです。そうなる頃にはあなたは、カッサカサのフッケフケ。

 

 

 

こっちを見てくる若者たちには「何見てんだよ」とローキックをかましてフケの胞子をばらまいてやりましょう。リアルキノガッサ。

 

 

 

まぁなんというか捉え方次第でどうとでもなるという話ですよこれは。

 

 

 

 

結構寒くなってきましたね、キノコとかマロニーちゃんの入った鍋でも食べたいですね、はい。

 

 

 

 

 
おわり。

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