公式サイト：TVアニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』公式サイト (sugarapple-anime.com)
【１話感想・評価】 点数：６３
はじめに
本作『シュガーアップル・フェアリーテイル』は角川ビーンズ文庫から出ているライトノベルだそうだ。恐らく小説家になろう出身。コミカライズも展開されており、ライトノベルの方はなんと17巻まで出ている。結構な長編作品じゃないか。一定の人気を有している作品のアニメ化という事なのだろうか。女性向け作品なので、当然私ははじめましての作品だ。
アニメーションの方はと言うと出来はなかなか良く、良く動き、イケメンも美少女もそれなりにイケメンと美少女をしているので、ファンタジー作品としては見やすい。世界観は妖精が存在し、人間に飼いならされている？ようなヒエラルキーのあるような世界観だ。主人公のアンは母親と同じ思いを持っており「人間と妖精が共存できる世界」を目指しているようだ。そして職業が銀砂糖師、なんそれ。
1話で女性向け作品という事もあるので手短に記事にしておく。
1話概要
主人公のアンは銀砂糖師のコンテスト？に参加するために都会に出るようだ。街への道中は結構危険なようで、幼馴染の少年に引き留められている所から始まる。
しかしながら固い意志で旅に出る少女。まずは護衛を探すようだ。
道中の街では妖精が人間に虐げられる姿が描かれる。盗人妖精が人間に懲らしめられているシーンだ。
妖精は羽をもがれても死ぬことは無いが、その羽が心臓替わりであるらしく傷つけられたり潰されたりすると大変苦しいそうだ。この性質を利用して羽を片方捥いでそれで脅迫するように使役しているようだった。
優しい主人公は妖精を助けてあげる。妖精に逃げられたご主人はもちろん主人公に怒るが、傍観者だった町の人も主人公の行いを支持してくれる。人間たちは根っこまで腐っているわけでは無いようだ。
主人公は自分の護衛をしてくれる「戦士妖精」を探していた。そこで怪しいご主人からさっきの妖精とはサイズ感の異なるイケメン妖精を紹介される。
顔が良く、口が悪いが腕は立つらしい。なんやかんやあって彼と行動することに。
二人は冒険を始めるが、目的地に着いたら羽を返して友達になりたいと話すアン。この戦士妖精はシャルと言うらしく、人間と妖精が対等な関係なんて馬鹿げていると話す。
初日は平和だったが二日目には盗賊が現れる。それをシャルが撃退することで1話が完了だ。
HighLight
最近また多くなってきた長髪イケメンキャラがだが、作画が良いのでそれなりにかっこよく見える。主人公の女の子も嫌味が無く、表情豊かな少女なので1クール見届けるくらいならできそうだ。作画が綺麗なのは大事なことだ。
人間と妖精という身分の差を埋めていくような二人の恋路を描くのがメインとなっていくのだろう。単純に好感度高い二人がイチャイチャするだけの作品では無いようなので、距離感の近づけ方など女性作者特有の繊細な表現を期待したい。
LowLight
長い物語の冒頭も冒頭なので、1話は人物紹介や世界観の紹介だけでは終わってしまった。この1クールでどういう主題になるか、目的などが描かれたわけでは無いので「これはおもしろくなるぞ～」という期待感は無い。良くも悪くも静かな立ち上がりをしている。
膨大な数がアニメ化される中この”静かな立ち上がり”で付いてきてくれる新規勢はどれくらいいるのだろうか。アニメの出来は良かったのでせめて原作ファンからの支持は得られているのだろうと信じたい。
まとめ
残りの登場予定のキャラクターも全部男なので、ぶっちゃけ我々男性視聴者が見るメリットは薄い。「深夜アニメ教養」という意味不明な教養を身に着けるために、サイト運用者は視聴を続けるが、間違えてこの記事を見かけた男性視聴者は見る必要がないぞ、と言っておく。
17巻という長さからそれなりに中身がある内容なのだろう。1話記事を書く時はwikiを読み込む私だが、その中に『その後、シャルと結婚式を挙げた。』と書かれていて少し驚いた。作中でしっかりと結婚まで行っている作品は珍しく、それでまだ完結していない事にも驚きだ。アニメでどこまでやるかは分からないが、進展のない男女関係の描写ほど退屈な物はないので、是非前に前に話を推し進めて欲しい。と個人的には思いました。
最終話感想はこちら：
