公式サイト:TVアニメ「イジらないで、長瀞さん 2nd Attack」公式サイト (nagatorosan.jp)
【最終話感想・評価】 点数70
【総評】長瀞さんの魅力は伝わった、ところでYou(主人公)の魅力は??
はじめに
2期放送となった『イジらないで、長瀞さん』の第2クール。漫画で話題になった時期やアニメ化の時期が被っていることから高木さんの派生であり、宇崎ちゃんのライバルのような印象がある。そのライバルと比較してみると、アニメーションの出来は長瀞さんの勝ち、2期での関係性の進捗度合いでは宇崎ちゃんに軍配が上がっている印象だ。(向こうは大学生でこっちが高校生だからしょうがないか)
かなりユーティリティの高い声優上坂すみれの印象深いキャラクターとして確立された気がする。1期の頃はイジりというか虐めのような関係性だった印象があるが、2期になって随分と距離感が近づいた気がする。周囲の友人も認める事実上のカップルのような扱いとなっており、男女っぽい描写はかなり増えてきた。
どこかで書いた気がするが付き合う前の男女が一番描きがいがあると思うし、本作はまさにそんな感じだ。ちなみに2期作品だったので1話感想は書いておりません。
最終話(12話)概要
最終話はデートの練習という事で二人でデートに行くことに。水族館と海沿いを歩いて回るようだ。
主人公は長瀞さんの友人のガモちゃん・ヨッシーの存在に気付き、長瀞さんの手を引いて走り出す。これが長瀞さん敵に加点要素だったと後にわかる。っていうかあの二人の名前初めて認識したような。
後半は夕日の海岸で採点が発表される。色々ダメだしされて減点されるが、なんか良い所もあったらしい。最後は「練習じゃなくて本番のつもりだった」とか恥ずかしい事を言う展開が繰り広げられ、本番らしい事をしようと危険な発言が出る。ただのハグだったようだが。
エピローグとしてからかわれた事を怒っている長瀞さんや部室で大団円が描かれて2期が終了となる。
HighLight
基本的には日常系作品なのであんまり取り上げるシーンやセリフは無い。照れ隠しの様にイジる長瀞さんを流し見する程度に楽しむ事が出来る、流し見に丁度良いアニメだ。1週飛んでしまったり、数分目を話してしまっても大体くみ取れるのは気軽に視聴できて良い事だと思っている。
この”照れ隠しのようにイジる”というのはかなり大事で、先輩がガチでウザそうにしてしまうといじめを増長してんのかと厄介な人種に嫌われることになるだろう。1期に比べたら2期はそこそこ良いバランスになっていたと思うが、、、諸君はいかがだろうか?
「そりゃあんたの趣味じゃろ」と言われそうなので手短にもう一つだけ。2期では学年も進み、変態部長も居なくなったがその代わりにその妹(鈴代紗弓)が入部してきた。恵体で露出性も引き継いでいること個人的には(以下省略)
LowLight
ここからも「そりゃあんたの趣味じゃろ」と言われるかもしれないが、この小悪魔系ヒロインがそこまで好きじゃない。コイツに関しては小悪魔というかシンプル邪鬼のような存在のせいかもしれないが「うひょーこのイジられ方たまんねぇ~~」とは決してならない。
勝手にファッションM向けの作品だと勝手に思ってる。マジで人それぞれだが、私個人はこの作品ではしゃげるほどシンプルな脳の作りはしていない。
作品として見た時に個人的に微妙な所は、健気で時には守ってくれる長瀞さんに対して、主人公の良さが「真面目」くらいしか無い事。芸術に対してだったり、2期であった柔道に真面目に向き合ったり、誠実な感じはあるんだけど、、、それだけ。まぁ最終話で多少積極的だった姿も見れたから良しとするか、、、
まとめ
冷静に見てみれば、この作品はあくまで不器用な男女の恋愛模様であることを再認識できる。長瀞さんは大人数の中でセンパイがピンチに追いこまれれば、守る側に立ってくれるし、素はただの恋する少女である。1:1になるとイジり始めてしまうのはやはり彼女なりの照れ隠しなのでは?
まぁライトな視聴者がこのアニメに対してそんな背景考察をするはずもなく、もうちょっと分かりやすい表現をアニメスタッフは心掛けたほうが良いと思う。予想以上に視聴者は見たまんま聞いたまんま受け取ってしまうものだ。
長瀞さんのデザインは褐色ヒロイン委員会の長を務めている私としてはそこそこ良いものがある。表情がコロコロ変わる事に加えてあのだらしないシャツの感じもカノジョ特有の印象に仕上がっている。批判されるほど悪い作品ではない。