はじめに
タイトルの通り圧倒的個人的主観のもと導き出した、良OP/良EDランキングTOP10をサイト運用者二人が持ち寄り、今回総合ランキングを作成させていただいた。
ノミネート自体は非常の多くのアニメが取り上げられたが、最終的には映像・曲のクォリティが高い”強者”と呼ぶ他無いタイトルが名を連ねている。
例のごとくレギュレーションを書きに残しておく。仕事のできる男は定義を疎かにしないのだ。
【レギュレーション】
1.多くの作品を取り上げたい思いから、1作品1ノミネートを上限とする
2.対象作品の内容は加味しない(が、傾向として切り離せていない気がする)
3.2人が持ち寄ったリストを用意し、相手のリストから選んで作品を決めていく
書く必要あったんか?このレギュレーション。
まぁ、細かいことは置いといて「2021年このOP/EDが良かったんじゃ」ランキングを早速見ていこう!
驚く事に、1年経つと記憶の40%程度が死滅している。「確かこのアニメのOP/EDは良かったはず」という記憶をもとに、配信サイトを確認しランキングを作成した。結果論だが、2022年ランキングと変わらず「にわかアニメランキング」みたいになってしまった。 年間ランキングともなれば露骨に強者しか生き残らないのだろう。
公式が提供しているノンクレジットOP/EDは期間限定であることがしばしばあるようだ。一部作品のOP/EDは、今はPVという形でのみ公開されている物もある。もしこの中に見た事が無い作品があったのであれば、PVを見て是非年末年始にでも見て欲しい所だ。(極一部に例外はあるが、ランクインしている作品は内容も保証出来る次第だ)
ランキング1位~10位
第1位 「境界線」 amazarashi (86 -エイティシックス-後期 OP)
曲と映像の総合力で満場一致(2人)の1位。『微かに灯る火を 僕は希望だって呼べる気がしたんだ』、とにかく絶望的な状況で希望を叫ぶことに定評があるamazarashi。どの曲を歌っても86に合いそうだ。疾走感あるサビに合わせた映像に対して、1:06~のラスサビでは静かな映像とタイトル表示。最終話にこのOPと、スタッフの中にセンスの塊がいることは間違いない。
86については長めの記事を書いている最中なのでそこで魅力を話す事とする。年内に86の記事を完成させたいが、最終回ラッシュの中各時間が取れるのか甚だ疑問である。
第2位 「残響散歌」 Aimer (鬼滅の刃 遊郭編 OP)
にわかチョイス1号、チート級の映像美でランクイン不可避だった。チート級というかチートそのものだが、本作はアニメの評価でも実に我々を悩ませた。深夜アニメ界最強である事はもはや疑う余地は無いが、自分たちの評価としてどの位置に着地させるか難しかったのだ。
AimerはFateの桜ルートで知ることになった。この人は夜をテーマにした暗い楽曲が最高にカッコいい。今回は遊郭と言う華やかな街に合わせたテーマ曲を、彼女の陰のある歌声によってその街に潜む闇を演出している。(気がする)鬼滅の刃って公式がOPあげていないのかな、みんな千回くらい見たから張らなくてもいいよね。
第3位 「BLIZZARD」 BURNOUT SYNDROMES (ましろのおと OP1)
三味線かっこいいな(小並感)。このOPは前半6回しか使われていないが、強烈なインパクトを残したのは名OPだった証だろう。サビ前の三味線が演出する圧倒的王道感のあるフィルインは流石にカッコいい。フルサイズで聞いたら謎の語りが入っている。よくわからないけどこれもカッコいい。作品とのマッチ具合がえげつないのだが、作品を聞いてから作った曲なのだろうか。雪国から突如現れた天才主人公のサクセスストーリーを描くような、麗らかなせんりぃつせんりぃつせんりぃつだった。
第4位 「EVERBLUE」 Omoinotake (ブルーピリオド OP)
山下達郎そっくりさん選手権で優勝できそうなOmoinotake。ボーカルの人はライブに行くほど山下達郎を尊敬しているらしい。尊敬しすぎて声帯乗り移ってますやん。こちらもOP映像ではなくPVでの紹介となるが、コミック調の映像から芸術よりの映像に移り変わっていくOP映像も青くて綺麗だった。しかしこのPV、0:50~からの流れありきたりだけどカッコいいな。ハイハットの裏打ちが爽やかなメロディラインを演出しており、主人公たちの泥臭くとも爽やかな青春を描いていてカッコいいと思いました。100点。
ちなみに2021年アニメPlayBackでも取り上げている。本記事の最下部にリンクがあるので是非のぞいて見て欲しい。
第5位 「星のオーケストラ」 saji (かげきしょうじょ OP)
放送中も100回くらい言った事なのだが、物語が進むにつれて髪が伸びていくならっち(青髪の少女)が可愛すぎる。OPでもそれは同じ様子で、ラストシーンでは最終話に合わせた髪の長さになっている。紅華歌劇団(宝塚的な存在)のTOPスターを目指す少女たちの華やかな活躍を、華やかなメロディラインとパステルカラーの映像で彩ったサビは見ているだけで明るい気持ちになる。本作かげきしょうじょはEDの「星の旅人」も名曲of名曲なので本作を思い出すついでに是非聞いてきてほしい。
余談だが本作5話の「選ばれし乙女」で山田彩子がドア越しに先生に声をかけられているシーンは2021年屈指の名シーンだ。人生で一度は言いたいセリフランキング一位が「僕はあなたにやめてほしくないっ!!」になった瞬間だ。「こうした方が良い」とか「やめないほうが良い」という言葉ではなく、”僕は”あなたに辞めて欲しくないという嘘偽りのない、理屈でもない説得が余りにも良すぎる。あー誰かに言いたいセリフだ、でも君たちは今の会社辞めて転職しなさい。
第6位 「The Rumbling」 SiM (進撃の巨人 The Final Season Part2 OP)
Finalと言いながら全然Finalじゃなかった進撃の巨人のOP映像。学生時代から追っかけてきたこの作品はコミックス・漫画と費やした時間がとんでもない量になっているため、筆者の思入れがエライこなっている。本OPは各登場人物の少年時代と現状を対比するような映像が多く、これまでに何があったかを表現する、作品全体のPVのようにまとめ上げている。
01:05~からの上を見上げる民衆の見つめる先が、壁の上に立つ104期生(おそらくマルコ除く11人)のように表現されている所が最高にカッコイイと感じるのは、私自身がこの104期生を見上げるように追ってきた一人だからに他ならない。
これまた余談だが、ウォールマリア奪還編は深夜アニメの中では映像・内容共に最高峰of最高峰だと確信している。そのEDを務めたCinema staffの「Name of Love」は映像も個人的に最高峰のED映像だ。youtubeから是非どうぞ。
第7位 「ストロボメモリー」 内田真礼 (SSSS.DYNAZENON ED)
この楽曲は入り方がめちゃくちゃ静かなのがお洒落だ。本作も2021年のPlaybackで取り上げているので後で見て欲しいが、ここで言いたいのはこの楽曲が「儚さ」をテーマにしている(気がする)所だ。歌詞を見ると『約束の言葉 大好きな花 ポッケの宝物 そんなキラキラごと君も消えちゃいそうでさ』とある通り、消えてしまいそうな儚い”君”を歌っている。言うまでも無くヒロイン南夢芽のことだ。
本作の本編はどこかにすぐいなくなってしまいそうな南さんを主人公が追いかけているシーンがすごく多い。そんな消えてしまいそうな儚い大切なものを写真に残そうとして「ストロボメモリー」という楽曲に落ち着いたのだろうか。ついでに言うと歌詞の最後も、本作最終話のラストシーンも”笑っているシーン”で締めている、エモい。どこまで狙っているんですかスタッフさん!!
第8位 「ないない」 ReoNa (シャドーハウス ED)
2022年の「シャル・ウィ・ダンス」に続き(本来こっちが先なんだが)、堂々の2年連続TOP10入り。ここで紹介できないけど、世界観を引き出してるのは「シャル・ウィ・ダンス」よりもこっちかもしれない。アークナイツのOPもなかなか良かったのでReoNaさんは中々良い結果を出し続けている。
結構強いサウンドに乗っているため、か細く・やわらかいReoNa歌声が際立っている。OP映像の前半は途切れ途切れに歌うReoNaの歌に合わせて、美しい止め絵のピントを徐々に入れ替わる静かな立ち上がりを見せている。サビに入ると階段を駆け上がるor駆け降りるケイト様とエミリコが描かれ、最後は主要キャラクターの住む館が全体に比べれば小さな世界であると示す映像で締めくくっている。完成度が高すぎんだろ。
何度か見ると気づくのだが、ケイト様とエミリコの階段の位置が入れ替わる所から映像は巻き戻るような構成となっている。何が言いたいかと言うとこういうの好き、俺が。(唐突な自己主張)
第9位 「Cry Baby」 Official髭男dism (東京リベンジャーズ OP)
にわかチョイス2号。アニオタじゃなくても1度は耳にしたことがあるだろう。東京リベンジャーズは2クール分の放送があったが、後半でもOP曲・映像は変わらなかった。その上カラオケやCM、TVで死ぬほど聞いているためぶっちゃけ聞き飽きt(略。それでもアニメ作品に合わせて作られた楽曲である事は明らかで、楽曲はどう考えても良い。カッコ良い。それこそ超個人的だが、ワクワクしていたOP映像が作品の進行に伴いボヤけて見えてきてしまった。登場人物に言いたい事が多すぎて、カッコいいOP映像に気持ちがついていかなくなってしまったのだろう。
それでも9位に入れているのは楽曲がいいから。国民的人気歌手となったヒゲダンだが、深夜アニメユーザ的には「相撲の人」になっているはずだ。相撲の曲も作品にマッチしていてカッコい良かったので人気が出てからもどんどんアニメタイアップをしてほしい。
第10位 「フリーズ」 flumpool (セブンナイツレボリューション -英雄の継承者- OP)
9位に続きアーティストの圧倒的力でランクイン。flumpoolかっこいいからね。ちょっと世の中の人達flumpoolのかっこよさ舐めていませんか?声も楽曲もかっこよすぎる。
悲しいことにアニメの内容はほぼ覚えていない。加えてよく動く映像だが、キャラクターデザインがちょっとピンと来ていないのでカッコいいかというと微妙だ。しかしながら、このランキングを作るにあたってSNと議論を行ったが、”flumpoolの「フリーズ」を無視できるか?”に対しては断固NOという事で一致した。それほどまでにこのOPは最高で、本作を見る時はOP映像が95、本編が5という常軌を逸したモチベーションバランスだった事をよく覚えている。1~9位の作品は未視聴の方には是非見て欲しいが、セブンナイツだけは例外だ。セブンナイツを見るのではなく、flumpoolを聞く事に時間を費やして欲しい。
まとめ
OP/EDを評価するため、本編は含まない。とか言っておきながらめちゃくちゃホンペンガーホンペンガーといっている自分がいる。本当に申し訳ございません。言い訳をさせてもらうと「本編がグダグダでもそれは無視して、良いOP/EDは評価するよ」と言う意味であって、「全部本編を無視して評価する」と言う意味では無かった。という事にしていただきたい。
自分が好きな映像、作品を言語化すると思わぬ発見が見えてくることがあると実感している。諸君はくだらないブログ活動に時間を費やす必要はないが、Twitterや友人との居酒屋でなぜそれが好きなのかを臆さず話してみよう、思わぬ意気投合があるかもしれない。
昔はこんな自己啓発本みたいな事を言っている人を見ると温度差を感じて「キッショ」と言っていたものだが、見事に自分がそれになっている。今はそれがつらい。
前回同様サイト管理者個人ランキングも載せておくよ。君の一押しが乗っていると幸いだ。
SNモッピーセレクション
- 「境界線」 amazarashi (86 -エイティシックス- OP2)
- 「Cry Baby」 Official髭男dism (東京リベンジャーズ OP)
- 「フリーズ」 flumpool (セブンナイツレボリューション -英雄の継承者- OP)
- 「残響散歌」 Aimer (鬼滅の刃 遊郭編 OP)
- 「BLIZZARD」 BURNOUT SYNDROMES (ましろのおと OP1)
- 「星のオーケストラ」 saji (かげきしょうじょ OP)
- 「EVERBLUE」 Omoinotake (ブルーピリオド OP)
- 「インパーフェクト」 オーイシマサヨシ (SSSS.DYNAZENON OP)
- 「木漏れ日のエール」 トウカイテイオー(Vo.machico),メジロマックイーン(Vo.大西沙織) (ウマ娘 プリティーダービー Season 2 ED)
- 「-標-」 佐咲紗花 (怪物事変 ED)
TKタローボーセレクション
- 「境界線」 amazarashi (86 -エイティシックス- OP2)
- 「The Rumbling」 SiM (進撃の巨人 The Final Season Part2 OP)
- 「ストロボメモリー」 内田真礼 (SSSS.DYNAZENON ED)
- 「少年少女」 銀杏BOYZ (Sonny Boy -サニーボーイ-)
- 「EVERBLUE」 Omoinotake (ブルーピリオド OP)
- 「BLIZZARD」 BURNOUT SYNDROMES (ましろのおと OP1)
- 「ないない」 ReoNa (シャドーハウス ED)
- 「Cry Baby」 Official髭男dism (東京リベンジャーズ OP)
- 「ミタナ? ミタヨネ?? ミテルヨネ???」 四谷みこ(Vo.雨宮天) (見える子ちゃん ED)
- 「Sing My Pleasure」 ヴィヴィ(Vo.八木海莉) (Vivy -Fluorite Eye’s Song- OP)
4位の銀杏BOYZ「少年少女」は惜しくも落選したが、名曲なので是非目を通して欲しい。下の動画はアニメ映像を合わせたMVとなっており冒頭は宗教観強めだが、後半は爽やかな青春メロディで仕上がっている。
余りにも余分な余談
2021年作品ですらOP/EDをあまり覚えていなかったためこれ以上遡るかは検討中だ。ちなみに2021年作品本編のピックアップについてはこちらの記事で取り上げているので是非ご確認。
さらについでに2022年分のOP/EDのまとめについては、先日取り上げた。コロナ禍の製作にも慣れてきたのか、全体的な作品のレベルは2022年の方が高い。
また書くので、また見てください。
おわり。