【2022夏アニメ】リコリス・リコイル【1~2話感想・評価】

公式サイト:リコリス・リコイル

【1~2話感想・評価】期待度★★★★★

[結論]感謝するぜ、これまでの全てに

リコリスリコイル視聴時は「心Tシャツ」を着るように

2011年冬から、毎クール網羅性を持ってアニメを見ることにした私は47クールを視聴してきた。歴代最高のクールはどれか、は繰り返し行われてきた議論だが今季は過去最高を更新する可能性がある。そんな最高の豊作となる可能性を秘めた今期の絶対的リーダー”リコリスリコイル”。その魅力と作品への思いを記載する。ベントーの作者シナリオということで不安はあったが、完全新作が1~2話終了時の評価で80を超えた本作は非常に稀有であることも伝えておきたい。

op映像もとても良い。youtubeからどうぞ

[HighLight]

まずは作画というかアニメーションについて、最高クォリティの安定感とアクションシーンが絶えず披露されている。女子高生が治安維持している設定は置いておいて、シナリオ、メッセージ性を支えるために超重要な「可愛い・カッコいい」が完備されている。

一話時点で作画すげえ、キャラ可愛いが大半を占めていた本作だが、3話のとあるシーンのメッセージ性で完全に惚れた。本部を追い出された後輩”たきな”に大して主人公”千束”が噴水の前で伝えたセリフだ。

「誰かの期待に応えるために悲しくなるなんて、つまんないって!」

これが良すぎた。引退したあの有名選手も、あのアーティストも言う「やりたいことをやった方がいい」。これを優しく諭すように表現したこの言葉がたまらなく好きなのだ。千束から視聴者に届いたこの言葉が「作りたいアニメを作っている、やりたいことをやっている」と感じさせる最高クォリティのアニメを作っている制作陣から聞けたことが非常に嬉しいのだ。まさに行動・言葉で伝える、強烈なメッセージ性だ。アニメから学んだことがあると胸を張っていいと私は本気で思っている。

三話の噴水のシーン。良すぎたなぁ、、、

3話については”たきなと新しい生活が始まる”の前段を表現した、いわば第1章の完結ポイントである。その3話のラストシーン電車内でのやり取りも最高だ。特定の作品の特定の話、30分での最高傑作を上げろと言われると「まどか9話」、「86の最終話」、「リコリスリコイルの3話」と今の私は答える。

直前の千束の『でも、スカッとしたな?』とたきなの『ええ』のシーン。間の取り方、声優の声の出し方何をとっても100点満点のこのシーン。

3話以降の展開はAmazonPrimeでも見れるのでぜひご自身の目で見てほしい。細かいコメディ描写も最高だ。(店のカウンターでミズキがくるみに首チョップするくだりとかめっちゃ好き)

忘れてはいけないのがEDの入り方とその曲。秋アニメを残す今年のアニメでも、最優秀主題歌がほぼ確定している。映像に関してはサビ前に白と緑を基調としたフィルインが良すぎる。その結果、本サイトのトップページ画像は千束になるし、グローバルメニューなどが緑が基調なのはそのためだ。さらには各話のEDへの入り方が本当に最高だ。特に3話。これほどEDへの入り方が綺麗なのはいつぶりだろうか。(超余談だが、血界戦線1期2話のシュガーソングとビターステップへの入り方もたしか最高だった)

この物語は不器用なたきなが人として変わっていく成長を描いた物語でもある。それを支える、影響を与える千束の立ち振る舞いは、”先輩の立ち振る舞い”として1種の完成形だとは思うが、いかがだろうか。

千束がたまにする”けいおん!”の唯みたいな声の出し方良すぎんだろっ!

最後に宣伝。W主人公の声優の采配が天才、お前らが優勝だよ。千束役の安済知佳は2017年に私とSNモッピーが定めるバロンドール受賞作品”クズの本懐”の主演を演じている。偶然ここでも主題歌はさユリの「平行線」だった。たきな役の若山詩音は2021年惜しくもウマ娘2ndに敗れた”ダイナゼノン”で主演を果たしている。ともに超名作だからおすすめしておきたい。これまた偶然、安済知佳もダイナゼノン出ている。

若干不作の2017年だったがそれでも覇者の魅力はなかなかのものである。

気になる展開が続く「リコリスリコイル」「EngageKiss」「サマータイムレンダ」「シャインポスト」。最後を立派に飾ることを意味する有終の美だが。ここでは”終わりがあること”の魅力を伝えておきたい。原作の販促をするアニメと異なり、結末があることが決まっている上記4つは、ある人の見たかった結末であれば、ある人の見たかった結末じゃないかもしれない。それでもお互いの描きたいことを花火のように咲いて散らすこの夏の結末を、是非期待して見てほしい。ここを楽しめることが、私がリアルタイムもしくは録画で毎週視聴することを推奨する理由であり、一気見では得られない熱量の違いだ。

【最終話感想・評価】

最終話感想はこちら:

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