【2022夏アニメ】RWBY 氷雪帝国【最終話感想・評価】

公式サイト:RWBY 氷雪帝国

【最終話感想・評価】 点数:70

 今更だが本作はアメリカ原作のRWBYの世界観を使い、日本発となった作品となっている。本編のスピンオフというわけではなく学校生活の中にあった一幕ということで英語字幕で向こうでも放送されている。原案は虚淵で脚本は冲方となっている、豪華な名前である。

 作品はチームRWBYとして学校生活を送る4人だが、打ち解けれずにいた。本作は最年少のルビーがチームリーダーになったことが納得のいかないワイズがグリム・ナイトメア(初耳)に取りつかれる。それをチームルビーが救出するという物語。簡単に言ってしまうといい感じに救えて、4人はいい感じの中になって完結する。感想は「思ったより良かったけど中だるみはどうにかならんのか」という感じである。少し感想を書いてみよう。

左が今回メインとなる日笠演じるワイズ、右が早見沙織演じる主人公のルビーだ。

 クソガキリーダーのルビー、ノンデリカシーお姉ちゃんのヤン、プライドの塊ワイズ、根暗野郎ブレイクと極端な4人がチームメンバーになっている。主演二人はもちろん周りのキャラクターも有名声優が多いことからゴージャスな印象がある。CG含むアニメーションは海の向こう案件ということもあり十分なクォリティに仕上がっている。特に戦闘アニメーションについては今季屈指の動き方をする。丁寧に描かれているとか意味よりも、そこそも動きのセンスが他とレベルが違う。走って飛び上がって剣を振るだけのアニメに比べると、そもそもの動きの設計がダンチなのだ。(下記動画35秒~くらいの映像をご覧ください)

とにかく序盤は4人の中が良くないので険悪なムードでこちらの気分も乗らない、まぁ気分が乗らない理由は後でも記載するが。物語後半やワイズが戻ってからの11話、12話あたりでは仲良く穏やかな学園生活が描写されており、めっちゃいい最終回だった。という気分になれる。75点くらい上げてもいいほどだ。

長い時間みてたからちょっと好きになってるもんね。うん。

まずなぜ1話の評価ここまで低いのかというと過去の実績が原因だ。RWBYと聞くだけであー例の海の向こうのCGアニメね、見た見たという感じになっていた。これを思い出せばモチベが上がるわけがない。しかし今見比べれば当時とクォリティ差は歴然だ。第1印象悪すぎんだろ。

なんで見たことあるんだっけな、と思ったらやっぱり2017年に地上波で放送されていた。

過去のCG作品は戻ってきた時、生まれ変わっているかもしれない。最終話ではファウナスのブレイクが何か隠している描写もあり、次はブレイク中心で作品が作られることはほぼ間違いない。次は4人も仲いいところから始まるので、普通に70後半に乗ってくるくらい面白くなっているかもしれない。期待して待ってみよう。

進化を遂げたRWBYだが妙に人気が出ないのはテンポの悪さにある。3話でワイズの精神世界に入ってから救出するまで8回分の放送、軽くエンドレスエイトだ。世界観も虚淵のせいなのか不思議空間でキャラの会話もファウナスがどうだこうだとよくわからん会話が行われる。補足すると、ファウナスは牙や耳を持つ獣人のことでかつては差別されていたが今ではもう差別はない。しかし完全になくなったわけではなくいいとこのお嬢様のワイズはファウストのブレイクを嫌っている。と思われているみたいな感じだ。

不思議空間の精神世界でわけのわからん映像が長いこと続く。

今回の氷雪帝国は国産なのでかなり丁寧に描写されているが、前段の世界観説明は3D時代のRWBYが担当していた。そのせいでアニメ勢のほとんどは世界観のディティールを理解できていなだろう、私がそうだった。2017年に遅れて放送された2013年頃のCG作品を興味・関心・態度「A」で見れた視聴者はいったいどれだけいたのだろうか。

中盤圧倒的な中だるみをしたおかげか4人揃ってからの戦闘描写はシンプルな熱さがある。

11話からは良かった、そこまでは大変だ。

人によって評価が分かれるがそれは作品についてこれるかどうかの差だけ。作画声優とクォリティは結構高い。「わかりにくい」って作品として致命的だけどね。意見が分かれるから評価でもめるんじゃないぞ。

もめるんじゃねえぞ☆
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