【PlayBack】2021年オススメアニメピックアップ

2021年には何があったのだろうか。1月には医療従事者のワクチン接種が始まり、6月には熱海で土砂崩れが発生し、夏にオリンピックが開催された後、10月にヤクルトが20年ぶりの優勝を果たした。

あなたは2021年には何をしていたのだろうか、私は子供が生まれてなんやかんやしていた。しかし、子持ちとなっても深夜アニメは卒業しなかった!!こんな父親絶対嫌だ!うるせぇ!2021年のアニメを思い出せ!!

本記事では2021年の各クールから1作品を独断と偏見でピックアップし紹介させていただく。一番良かったではなく「ちょっと紹介したいアニメを」だ。

そして最後に2021年アニメの覇者、栄光のバロンドール受賞作品を紹介させていただく。

2021年冬アニメ

2021年バロンドール受賞者が誕生したこのクールだが、振り返ってみれば小粒だったと言わざるを得ない。「IDORYPRIDE」や「五等分の花嫁2期」などの中堅上位が場をつないでいる裏で、「裏世界ピクニック」や「オルタンシアサーガ」など一部地域に需要が偏ったアニメが放送されていた。下品な「回復術士のやりなおし」は地上波で放送できないし、「蜘蛛ですが何か」では悠木碧が一人で30分喋っていた。2種類の「はたらく細胞」、「ホリミヤ」、「無職転生」などで悩んだが私がピックアップしたのはこれだ。

 

 

 

『弱キャラ友崎くん』

概要を言うと、ゲームしか取り柄の無い「雑魚キャラ」の主人公がオンラインゲーム上で強敵と戦い辛勝する。その対戦相手は容姿端麗、才色兼備の「強キャラ」のヒロイン日南 葵(ひなみ あおい)とだったという話だ。

ゲーム・勉強・スポーツ・人間関係も「攻略」する対象と捉えるパーフェクトヒロイン

ゲームという分野ではあるが、初めて「完敗」を経験した日南が主人公に「人生の攻略法」を伝授するという。主人公-ヒロインが師弟関係を築くサクセスストーリーだ。主人公は日南の無理難題を苦労しながらもこなし、成長していく。

ダメダメの主人公が友達を作り、見た目を整え、彼女を作ろうする訓練が師匠日南と進んでいく。

私はこのアニメを、「陰キャのレールにのった中高生がこの作品と出会うことで、軌道修正のきっかけに成ればいいなぁ」と思いながらなんとなく楽しんでいた。最終的には日南さんが攻略対象となり、付き合ってハッピーエンド!そんな結末を想定していた。

しかし、流れが変わったのは放送終了も近い11話だ。「告白して彼女を作る」というミッションを課した日南に主人公は異論を唱える。「人との関係は攻略するゲームじゃない」。主人公を”人生を攻略するゲーム仲間”と捉えていた日南はこの言葉を聞いて深く失望する。「やっと仲間が見つかった」と考えていた日南は、主人公のこの異論を受け入れられなかったのだ。こうして師弟関係は終了し、敵対関係にまで発展する。最終話で考えが違うものの若干和解した二人は、師弟関係でも、ゲーム仲間でもなくなり、新しい関係として物語は進んでいく。

和解して終了、AmazonPrimeでは見れない、Dアニメストアをお使いください。

細かい掛け合いが面白いとか絵が強烈に良いとかではない、とにかく及第点くらいが続く本作品。テーマが若干私の好みで、作品から読者に”少しでも良い影響を与えたい”という作者の思いが伝わってきてすごく好印象だった。

特に私がピックアップした理由は日南葵の圧倒的レイトキャリー感だ。1期では良好な師弟関係から険悪な敵対関係にまでなった。アニメ2期があるかはわからないが、完結編で日南さんとのマジラブコメが始まったら評価は爆上がりする。(私の中で)そんな株価急上昇の可能性を秘めている本作、早い段階であなたの脳内に置いておくのはいかがだろうか。レイトキャリーヒロインは今となっては貴重な存在なのだ。日南さんがデレ始めたらもうそのクールは焼け野原になる。

1クール全く赤面することなく終わるヒロインも珍しい、雪ノ下の再来である。

2021年春アニメ

2021春アニメについて確認していこう、「ゾンビランドサガ」がいつもの盛り上がりを見せている裏で「BLUEREFLECTIONRAY」あるあるに私が勤しんでいたころ、「86」、「シャドーハウス」等の地力のある作品がデビューを果たしていた。名前だけ触れると、「Vivy」、「長瀞さん」、「戦闘員派遣します」、「女子高生を拾う」、「灼熱カバディ」、「幼馴染が絶対に負けないラブコメ」なんてのもやっていた。悪い方で言えば期待外れだった「東京リベンジャーズ」をはじめ「スライム300年」、「ドラゴン家を買う」。オタク色が薄い人にもお勧めできる「ODD TAXI」については別記事に書くこととする。いつも通りカオスだったこのクールで、取り上げないわけにはいかない以下の作品を紹介する。

 

 

 

 

『SSSS.DYNAZENON』

SSSS.GRIDMANに続く2作品目のこの作品。人気のある2人のキャラクターを有したGRIDMANの方が世間的には優勢だが、私は明確にDYNAZENON推しである。そのあたりに触れていく。そもそもTRIGGERのアニメは大体面白い。

ダイナゼノンはGRIDMANがあまりに評判が良かったので2期もしくは新作をやろうというところから始まっており、前回はウルトラマン的なヒーローだったため、次は合体ロボにしようとなったらしい。

今回は4V4のチーム戦になっている。怪獣VSロボットの構図はよくある形のままだ。

サブテーマはいろいろあるらしいが、合体ロボということで「仲間」に重きを置いた作品になっており、恋愛色もちょっと強くなっている。ここを私は見逃さなかった。

2022年9月現在リコリス・リコイルで活躍中の若山詩音がヒロイン南 夢芽(みなみ ゆめ)を演じている。姉が自殺したいうバックグラウンドと不安定な精神面のキャラクターだが、その儚さが魅力だ。今のオタクには絶対に受けが悪い。リコリコについては以下からどうぞ。

【2022夏アニメ】リコリス・リコイル【1~2話感想】 | YourCriteria

さっきのはヒナミさんでこっちのミナミさん、偶然だな!

このダウナー系のヒロインと振り回され体質の主人公の関係が最高にエモい。評価が爆上がりしたのは最終話の屋上でのシーン。初めて名前で呼ぶようになった主人公に噴き出すように笑う南さんの演技は全人類見たほうがいい。味と演技と音質が全く分からない私でも「この声優すげえ」と感じた。

問題のシーン、AmazonPrimeで最終話だけ見ても許す。今見よう。

ダイナゼノンに関しては戦いが終わった後の最終話の空気の作り方がうますぎる。夏の爽やかな空気に卒業式のような清々しさを備えた最終回の30分は過去屈指の良回に仕上がっている。最終話をみて、1から見たっていいくらい魅力が詰まった本作。ぜひ見てみてはいかがだろうか。

余談だが最終話の怪獣使いに対する主人公の発言もよすぎた。「これからかけがえのない不自由を手に入れていく」だそうだ。子供生まれてすぐの私にSASARU。

2021年夏アニメ

夏アニメは明確に不作だったことを覚えている。「ピーチボーイリバーサイド」が全話ランダム順序で放送と暴挙にでたかと思いきや、「ひぐらし」がドラゴンボールを始める。「かげきしょうじょ」、「アクアトープ」、「メイドラゴン」あたりはさすがに出来が良かった。「探偵はもう死んでいる」、「死神坊ちゃんと黒メイド」、「出会って5秒でバトル」、「RE-MAIN」、「劣等生2期」、「SonnyBoy」、「寮母くん」あたりはまぁ順当によかったが、「チート薬師」、「異世界道中」、「100万の命」なんて奴らも沸いて出ていた。取り上げるのは名前が挙がっていない、あの作品。

 

 

 

 

 

『カノジョも彼女』

「今から彼女に二股していいか聞きに行こう!!」

いやー、多くのハーレム作品を見届けてきたがその発想は無かった。こんなにまっすぐ浮気をしに行く主人公が存在したとは。

問題の主人公と二人の彼女の奇妙な関係が始まる。

多少混乱させてしまってすまない。本作は、幼馴染で佐倉綾音演じる佐木 咲(さき さき)と付き合っている主人公が、和氣あず未演じる水瀬 渚(みなせ なぎさ)に告白される。渚が良い女の子すぎてどうしても断れない主人公が、彼女の咲に二股の許可をもらうことから始まるコメディ作品だ。

完全に設定の勝利だ、これを思いつけばもう何をやっても面白い。真摯に彼女達と向き合うまじめな主人公は誠実な言葉を放ち続ける。「どの口が言うてんねん」の連発だ。突如第1婦人、第2婦人となった二人の掛け合いも面白い。シンプルに喧嘩すれば逆に面白くないが、本作ではリアルな距離感が描かれている。

この二人が仲悪くないのがまた面白い、作者は天性のバランス感覚を持っている。

極めつけは第3婦人希望として現れる竹達彩奈演じる星崎 理香(ほしざき りか)に対しては「誠意に欠くから3股は絶対に出来ない」と断りきるところ。だから「どの口が言うてんねん」。

何故か紳士な対応で2股野郎に3股を断られ、納得のいかない星崎。それはそう。

そもそもキャラが可愛いのと会話劇が面白いので何話が良いなんてのは無い。全部面白い。ちなみに2021年の第2位はこの作品だ。AmazonPrimeで見れることもあり、文句なしオススメしているバカアニメだ。

追記:2期決定の報告が来た。仕事してる場合じゃねえわ、1期見直そ。

2021年秋アニメ

秋アニメは私の中で神格化した「86」から、「鬼滅の刃」、「進撃の巨人」など超有名タイトルが並ぶ。その裏で地味に貢献してくれたのが「見える子ちゃん」、「吸血鬼すぐ死ぬ」、「tack op.Destiny」あたりだろう。踏んだり蹴ったりだった「海賊王女」「サクガン」もこのシーズンだ。結構悩んだが、秋アニメからは以下の作品をピックアップする。

 

 

 

 

『ブルーピリオド』

本作は美大出身の作者が描く月刊アフタヌーンの漫画だ。漫画の方が100%良いのは重々承知しているが、アニメ勢なりに良かったと感じるものがあったので、ここで紹介させていただく。

学校では高成績だがタバコや酒もする不良優等生の主人公、仲間とはつるむも味気ない毎日だったが、美術室で見た絵をきっかけに心を動かす。その後なんやかんやあって美術部に入って美大を目指すという物語だ。このアニメでは美大試験までが描かれている。

現実で不良が美術部はない?んなこたぁいいんだよ。

主人公はオール明けの早朝の渋谷を「青かった」と表現する。うーん美術作品が何もわからない私でもなんとなくわかるカッコいい表現だ。本作の魅力は”美術”という分野を完全スルーしてきた人たちにとって”芸術家の卵”が何を考えて、何に苦労して、何をやってきたかに触れることができる所だ。アニメ経由ではあるが知らない世界に触れることは悪いことではない。情報ソースが全部アニメになってきたな!

ヒロインというヒロインは出てこない、右は女装男子の同級生だ。ややこしいパーソナリティを見せる。

こういうスポ根作品には非常に元気をもらえる、分野は違えど何かに没頭している人間は魅力的に見えるものだ。根本的萌え豚の私でも本作をピックアップするほどに作品全体のクォリティは高く、本気で物事に向き合う事の魅力と苦悩の片鱗を感じ取ることができるだろう。

八虎カッコイー

勘違いだったら恥ずかしいが「ブルーピリオド」は「青い時代」っという事だろうか?渋谷の夜明けを”青い”と表現した作者が、この主人公の退屈な日常の夜明けを指して、「ブルーピリオド」とつけたタイトルだったのであれば最高にクールじゃないか。是非連休のお供に。アマプラには無い。

2021年 年間最優秀賞

お待たせしました、むしろよくここまで読んでくれました。

飛ばしてきたというのであれば愚かだと言わざるを得ない。

2021年 栄えあるバロンドール受賞作品は

 

 

 

『ウマ娘 プリティダービー 2nd Season』です。

記事は以下からどうぞ。このページに収まらなかったんだゴメンね。

サイトの都合上、ボリュームが多いので記事を分けさせて貰うよ。

 

 

 

 

いやー、いい年だったな2021年。

ピックアップしたい作品はBackPortということで気が向いたら記事にするかもしれないよ。

コメントもしくはお問い合わせから作品タイトル名を投げてくれればかけるかもしれない。期待に沿った内容は保証できないが、、、

 

 

 

おわり。

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